坂上田村麻呂公の創建と伝わる明通寺

北陸
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明通寺は、福井県小浜市門前にある真言宗御室派の寺院。

山号は棡山(ゆずりさん)。本尊は薬師如来。大同元年(806年)、坂上田村麻呂によって創建されたと伝えられる。本堂と三重塔は国宝に指定されている。

愛嬌たっぷりのタヌキが迎えてくれます。

延暦のむかし、この山中に一大棡樹(ゆずり木)あり、その下に世人に異なる不思議な老居士が住んでいた。

たまたま坂上田村麻呂公、ある夜、霊夢を感じ老居士の命ずるままに天下泰平、諸人安穏のため、大同元年(806)このところに堂塔を創建し、居士また棡の木をきって、薬師如来、降三世明王、深沙大将の3体を彫って安置したと伝う。

蝦夷征討に功のあった征夷大将軍・坂上田村麻呂が若狭国明通寺の開創に願ったことは、それは戦勝祈願ではなく「多年征戮するところの狐魂窮鬼を救う(長年戦ってきた蝦夷たちの浮かばれない魂を弔う)」ためとされています。

現存する本堂、三重塔は鎌倉時代中期、13世紀のもので、中興の祖である僧・頼禅によって復興されたもの。

三重塔は、初層平面方3間(4.18m)、高さ約22m檜皮葺の建物である。上層にゆくにしたがって寸法を減らしていくことで、均等のとれた美しい姿が作り出されている。
 
寺の縁起では文永7年(1270)の建立とされる。様式的にもよく整った和様でおさめられており、優美で落ち着いた建物である。

客殿には、平安時代の不動明王が安置されている。
客殿の庭に張り巡らされた個性的な石畳だがあいにくの雪で隠されてしまっている。

明通寺は、石畳の寺でもある。

境内側から見た「明通寺のカヤ」。立て札には「カヤの巨木 樹齢500年」とある。右の勝手門を下ると駐車場。
美しい石畳の参道が続くが雪に埋まっている。

雪の中で紅く咲くツバキが印象的。

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明通寺へのアクセス、行き方歩き方

明通寺公式サイト

小浜市門前5-21

舞鶴若狭自動車道 小浜ICから車で13分
北陸自動車道 敦賀ICから車で60分