安藤忠雄の世界 姫路文学館


久し振りに青春18切符の旅です。

あいにくの雨で撮影も思うに任せません。

今回は姫路文学館、国宝姫路城の北西に位置し、建築家安藤忠雄氏の設計によるユニークなデザインが古い町並みに新しい風景を添えています。

アプローチは長めで、亀甲柄の石壁やコンクリートの組み合わせがいい感じ。

1991年(平成3年)に播磨地方縁の文学者達の資料の収集を目的に姫路市によって北館が開館、1996年(平成8年)に南館が開館した。

安藤忠雄設計の施設は現代建築の秀作として知られており、姫路城にも近接していることから、海外の観光ツアーのコースにしばしば組み込まれる。

初代館長は中西進、その後は上田正昭を経て、現館長は藤原正彦。

平成3年、国土交通省から「手づくり郷土賞」(素材部門部門)を受賞した。
2015年(平成27年)6月8日から改装工事に入り、2016年(平成28年)7月30日にリニューアルオープンした。

主に建物は3つあり、北館(本館)、南館(図書室)、望景邸から成ります。

1階は姫路市の歴史、文豪の紹介がされていてなかなか楽しめます。

2階は一部文豪の作品展示があります。

南館には〈司馬遼太郎記念室〉があります。

文学館の関連施設『望景亭』は大正時代に建てられた近代和風建築で、『姫路文学館望景亭(旧濱本家住宅)』として棟門・和室・茶室・廊下・石垣が国登録有形文化財。

この望景亭は城下町/武家屋敷ルーツではなく、幕末~近代に播州・姫路を代表する実業家・濱本家の別邸として1916年(大正5年)~1929年(昭和4年)にかけて建立されたもの。

江戸時代から当地の大地主で、姫路藩御用達だった濱本家。

明治維新後は姫路銀行/姫路商業銀行/姫路瓦斯/播磨紡績などを創立・経営した姫路を代表する実業家に成長。

濱本八治郎別邸の後は陸軍の隊長として姫路に着任された賀陽宮恒憲王が居住したり、戦後のGHQの高官の住まいを経て、1958年(昭和33年)から姫路市所有に。

「男山市民寮」や結婚式場「瑞泉閣」として市民に利用されました。
しかし姫路文学館の建築に伴い、建物は元の1/3程度に縮小。

唐破風の玄関や棟門も縮小の際に別の場所に移築されたもので、“望景亭”の名も元からの名前ではなく1991年の再開館の際に裏千家十五世・千宗室による命名。

姫路文学館へのアクセス、JR・山電姫路駅前の神姫バスターミナルに行き9・10・17・18番乗り場から乗車。

約6分「市之橋文学館前」下車北へ徒歩約4分。

もしくは6番乗り場で城周辺観光ループバス乗車10分「清水橋(文学館前)」下車西へ徒歩約3分。

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司馬遼太郎記念館


記念館で好きなスポットの一つ、一日のうちで朝日を浴びて輝いていたり、・・・ふと写真に撮りたいなとよく感じる場所だ。

今日はD800にレンズは50mmf1.5、基本のスタイル。

D800は2012年に初めて買ったフルサイズ、画素数3630万、ライバルのキャノン5DmarkⅢが2230万画素で群を抜いた画素数で世間をあっと言わせたフラッグシップだった。

100名城に熱をあげていた時期で全国を撮り歩いていた、3年目でグリップのラバーが剥がれて修理、5年目で再びラバー剥がれ、カメラも満身創痍、代替機を物色、重さに辟易し始めていた時期で当時、地味だけど最高の趣味カメラとうたわれていたAPS-C D7500に乗り換えた。

2021年10月、撮影中にとり落とし、撮影モード部を小破、 代替機に現在のz6を選んだわけです。
偶然だか5年ごとに更新しているような格好になっている。

フルサイズのミラーレスで非常に気に入って愛用しています。
今まさにオールドレンズが脚光を浴びており取りあえず中古でもいいので買いたいなと思い始めた。

しかし、このまま流されていていいのかなと疑念がわいた。

古いD800を取り出し、丁寧に清掃、そして剥がれていたグリップラバーを張り替えた。

もう若くないし、ここらへんで地に足の着いた行動をするべきではないかと反省。

殆どズームレンズの便利さに流され、みっちり標準レンズに取り組んでこなかった。

古いカメラに標準レンズ50mmf1.5を取り付けた。

最初から標準画角の勉強をし直そうと考えた。
勿論z6に50mmf1.5を取り付ければ済むことだが、古いカメラの良さも失いたくないという気持ちが動いて今日の撮影スタイルになったわけ。

片目をつぶって覗いた世界が画角50mmの世界。
確かに今までとは違う画角で撮っている。

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陶板名画の庭


陶板画は、原画を撮影したポジフィルムを元に、写真製版技術により陶製の板に転写し焼成したものである。

その性質上、変色や腐食が起こらないので、屋外にあっても永く保存することが可能である。

どの絵も複数の陶板で構成されている。

この種の美術展示施設としては、世界初のものである。

展示されている絵画は世界の名画8点が選ばれており、内4点は元々1990年の国際花と緑の博覧会の為に制作され、安藤忠雄の設計によるパヴィリオン『名画の庭』に展示されていた。

残り4点は、この施設の為に作られたものである。

制作は、大塚オーミ陶業株式会社の信楽工場で行われた。

これらの陶板画は、堺屋太一の企画発案により、所有者であったダイコク電機取締役、栢森新治より京都府に寄贈されたもの。

オープンエアの建物は、安藤忠雄の設計により平成6年(1994年)3月に完成した。

陶板画は全部で8点。

このうち「最後の審判」など4点は「1990年国際花と緑の博覧会」に出品されたもので、「テラスにて」など4点はこの施設のために新しく制作されたものです。

陶板とはセラミックの板片のことで、この陶板に原画を撮影したポジをブロックごとに転写して焼成し、それをパズルの様に嵌め合わせて一つの作品に組み上げたのが陶板複製画。

セラミックなので腐食も変色もしないことから、屋外展示に有効とのことでパブリックアートに採用されたり、徳島の鳴門に「大塚国際美術館」という陶板画が100点もある美術館もあったりします。

未来への偉大な贈りもの
大塚製薬グループの創業75周年事業として1998年(平成10年)に開設され、運営 … 続きを読む →


安藤氏によると陶板画は平面なので、建物は立体的なものにしようと、地中に深く沈みこんだ形状にしたとか。

アクセス

地下鉄「北山」駅下車、3番出口徒歩約1分
市バス4「北山駅前」下車、西へ徒歩約5分
市バス北8「植物園北門前」下車すぐ

京都植物園の入り口にありわかりやすい。

京都植物園 なからぎの森の紅葉
クニフォフィア:クリスマスチアー 旧トリトマと言われていたクニフォフィアです。 … 続きを読む →


北山エリアには素敵なカフェや緑豊かな植物園もあり、古都とはひと味違った京都散策ができます。

公式ウェブサイト

TEL 075-724-2188
FAX 075-724-2189

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風の教会 ミーツ・アート芸術散歩


風の教会は、兵庫県神戸市灘区の六甲山上にある教会堂。

所在地から六甲の教会とも呼ばれる。
竣工は1986年、設計は後年(1996年)国際教会建築賞を受賞する安藤忠雄が手掛けた。

南仏プロヴァンスの「セナンク修道院」から影響を受けたとされコンクリート打ち放しの躯体に直方体の塔が載り柱廊はすりガラスの半透過の空間が特徴的。

当初は六甲山中腹の六甲オリエンタルホテルの庭園内に位置していた。

素材を生かした簡素な建物で、礼拝堂へ続くコロネードにはガラスが、堂内の十字架はRCフレームが用いられている。

教会を肉体に見立てて描かれた天井画のアニメーションは、本展のために制作された貴重な作品。

「天井画はその空間を延長する役割を持つ」との本人の言葉通り、天井から拡張した映像がこちら側へ迫力を伴って向かってくる。

天井のシミや傷も作品の一部のようだ。
一切の装飾がない風の教会だからこそ、より際立つ個性。

映像を観ながら、自分の身体に湧き上がってきたものをじっくりと感じてみよう。

礼拝堂内の一番後ろには小さなオルガンがある。
コンクリート打ちっぱなしの小さな礼拝堂内であることもあり、非常に強い音の反響がある。

以前は自由に見学できたが、六甲オリエンタルホテルが2007年6月15日限りで営業を終了したため、当分見学は出来なくなった。

2015年秋に六甲山上の観光施設を会場として開催された現代アートの祭典「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015」では、風の教会内に作品が展示され、内部を見学できた。

この催しはその後も定期的に行われているので、この催しが一般人が風の教会を見学できる最も手軽な方法である。

3年前の「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」の記事。
風の教会
兵庫県神戸市の六甲山の頂き近くに立てられた教会堂、通称・風の教会。 大阪府茨木市 … 続きを読む →


六甲スカイヴィラ迎賓館

六甲スカイヴィラは瀬戸内海国立公園内の「六甲山 標高931m」にある山岳リゾートホテル。

『天空の楽園』をコンセプトに1000万ドルの夜景や、四季折々の自然など神戸の「海」「山」「空」を思う存分楽しめる。

「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」で展示作品、個性的な作品が・・・・

少し不気味でもある。

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安藤忠雄の世界 なにわ橋駅


2009年(平成21年)10月1日 – グッドデザイン賞と「メセナアワード2009 文化庁長官賞」を受賞。

駅出入口は、中之島公園内に位置するため、中之島線の他の新駅とは違った構造となっており、建築家の安藤忠雄が設計している。

改札口付近は高い天井が特徴。
また、壁面は不燃性木材とガラスで構成され、これは中之島線の各駅に共通する。

ホームの壁面は駅の上に建つ重要文化財・大阪市中央公会堂をイメージしたレンガ調となっており、中之島の「過去」を表現している。

空調用の熱源として土佐堀川の水をくみ上げ熱交換して川に戻す方法がとられ、太陽光を光ファイバーや光ダクトでコンコースへ導くなど省エネを図っている。

「水に浮かぶ島」のように、階段を上り下りすると水中から浮上したり、水中に潜水したりする感覚を覚える印象的な出入口です。

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安藤忠雄の世界 こども本の森


こども本の森 中之島は中之島公園内の大阪市立東洋陶磁美術館や中央公会堂に隣接。延床面積は約800平方メートルで、1階から3階までの3フロアで構成している。

新型コロナウイルスの感染症の拡大防止のため、開館時期は未定としている。


中央シートをかぶっているのは「青春のシンボル」として安藤忠雄さんがデザインしたオブジェ「青いりんご」で、兵庫県立美術館にあるものと同じだそうです。

安藤さんは、近代米国の詩人サミュエル・ウルマンが70代で作った「青春の詩」からオブジェを着想。

詩は「青春とは人生のある期間ではない。
心のありようなのだ」「希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる」などとつづられ、安藤さんは「目指すは甘く実った赤リンゴではない。

未熟で酸っぱくとも明日への希望へ満ち溢れた青りんごの精神」との言葉を寄せている。

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安藤忠雄のデビュー作「住吉の長屋」


長屋という言葉で一般にイメージされるのは、下町の狭い路地に面して建てられた木造の住宅であろう。

それは住吉大社と細井川の間にある。

建物の中央に屋根がありません。

雨の日、台所やトイレに行くときに、家の中にもかかわらず、傘が必要となる構造。

広さは間口3.45m、奥行き14.25m。

三軒長屋の真ん中部分に位置する、間口2間・奥行き8間。
中宮町の住宅(安藤忠雄氏が4歳の頃、疎開先から移り住んだ祖父母宅)と敷地の形状もほぼ同じだ。

住吉の長屋は、高く評価され、1979年に日本建築学会賞を受賞した。

コンクリートの打ち方に徹底的にこだわった滑らかに輝く質感と、開口部をできるだけ抑えた強く美しい壁の表現はこれ以降、ANDO建築の真骨頂となった。

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司馬遼太郎記念館 菜の花


菜の花忌も終わり、間もなく1ヶ月になろうとしているが菜の花ロードの菜の花はまだ健在です。

遠景の黄色い服を着た人たちがボランティアで毎日花の世話をしています。

リヤカーに水を積んで水やりをして歩きます。

司馬さんの書斎の前はたくさんの花で埋まっています。

ふりむけば 又咲いている 花三千仏三千 司馬遼太郎

司馬さんが1986年に書いた碑文、閉鎖された大阪府河内長野市の施設から返還され記念館の庭に据えられている。

花いっぱい、仏さまいっぱいの風景。

市民を楽しませている菜の花だが月末には撤収される。

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安藤忠雄の世界 西宮市貝類館


1999年5月7日に西宮浜に開館したこの施設は、世界各地の貝類、約2,000種、5,000点が展示されている貝類専門のユニークな博物館。

館内には重さ200kgを超えるオオシャコガイからゴマ粒ほどの小さな貝、生きたオウムガイなどが展示され、実際に貝を手にとってふれることも出来る。

展示標本の他に、菊池典男から寄贈された黒田徳米の貝類標本、約3800種4万点も収蔵している。

貝類館の建物は安藤忠雄の設計であり、風をいっぱいに受ける帆をイメージしたデザインとコンクリート打ち放しの外観が特徴的。

館内は海の中を思わせるようなブル-で統一されたユニ-クな貝類専門の博物館。

隣接している西宮浜公民館との間にある中庭には、海洋冒険家である堀江謙一から寄贈された実物の「マーメイド4世号」が展示されている。

「4世号」は全長10・6メートル、総重量4・7トンのアルミ製。

堀江謙一は1962年、小型ヨット「マーメイド号」による西宮 – サンフランシスコ間の太平洋単独横断航海に成功。

水20リットル、米40kg、缶詰200個を積んで出航した。
水は20リットルでは足りず、航海中に甲板に降った雨水を蓄えるなどした。

東側から望む。右のマストはマーメイド号のもの。

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本福寺水御堂


平安時代後期に建立されたと伝えられる真言宗御室派の寺院で淡路四国第五十九番霊場。

境内からは大阪湾が一望できます。
コンクリート造りのモダンな外観の水御堂は、世界的現代建築家 安藤忠雄氏の設計によるもの。

本堂屋根を兼ねる蓮池には紅白などのスイレンのほか、約2000年前の地層から発見された大賀ハスが浮かび、開花の時期には神秘に水面を彩る。

本寺院でユニークなのは、「水御堂」(みずみどう)とよばれる本堂であり、1991年竣工の安藤忠雄設計による鉄筋コンクリート造の寺院建築である。

権力の象徴である大屋根がなく替わりにハスの花が咲く水盤があり、その中へ入る構造になっている。
第34回建築業協会賞を受賞している。

本堂への階段。

小さなお寺に観光バスがひっきりなしに訪れ異様な雰囲気です。
静かにお参りするという雰囲気はどこかへ。

本尊は薬師如来像。
本尊の背後が西方にあたり、大扉を開け放てば内部に光が立ち込め、本尊を朱に染め上げ極楽浄土が出現するという演出がなされ、同じ兵庫県の小野市にある重源作の浄土寺の手法を踏襲したもの。

仏像裏側にもこれと同様の格子が用いられ、西日が入る構造になっている。
小野の浄土寺の重源にヒントを得たものである。

堂内は撮影禁止になっており状況を伝えられず残念。

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