卑弥呼の墓か 祇園山古墳

九州
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石人・石馬が彩る福岡の古墳時代を訪ねるツアー、卑弥呼の墓に出会えるかな、磐井の墓は?
楽しみいっぱいの旅です。

冬の嵐の吹きすさぶ海へ船出、大阪湾内でも波が高く、航海中の揺れが心配される。

今日は古墳を七つ回る予定で、朝五時からの旅、最初の訪問地、祇園山古墳ではまだ夜が明けきっていません。
古墳は高良大社の直下にあります。

高良大社一の鳥居、重要文化財。
明暦(めいれき)元年(1655)、久留米二代藩主有馬忠頼(ありまただより)公が寄進された。

石材は領内の15歳から60歳までの男子延べ10万人が運んだということです。

高良下宮社

不思議な言い伝えが・・・・

麓の「一火」というものがある。

その神威は大祝居屋敷を出て南の丘に出、馬場の堀、下宮、本躰所を巡り、阿志岐、不開(あけず)を行き、朝妻を渡り、矢取の前を通り、瓦礫場に上がり、元の丘に留まった。

この謂われは玄孫大臣が異国を攻められた時から皇宮に行くまで内侍所を預かられたのを、御子の日往子命へ譲られたので、当山までも随身されたので、今に大祝職の家に伝わっている。

(神霊が)この鏡に現れて入られたので、麓の一火となった。
スイ体である故に、自然に人の目に掛かる事もあるか。
かの丘と申すは大祝職日往子命の廟である。

山上の一火は金剛界、麓の一火は胎蔵界、火タイ、水タイのフニを表している。
秘すべし、秘すべし。
神秘なり。(高良玉垂宮神秘書215条)

「一火」が回るルートの地名は現存している。
参道の大祝居屋敷からいったん祇園山古墳に行き、下宮などを巡り北麓から朝妻(味水御井神社)を巡って丘に留まる。
五十年に一度の勅使祭の前半ルートにほぼ重なっている。

「秘すべし、秘すべし」-有名な文言で、本書の数か所に出て来る。

仲哀天皇の崩御後、三種の神器は剣を神功皇后が持ち、八尺瓊の玉は高良大菩薩が、そして八咫鏡は玄孫大臣が預かり、凱旋後にそのまま高良山にもたらされたということです。

そして、玉の霊力は干珠満珠と合わせて上宮の「一火」となり、鏡の霊力は麓の「一火」となりました。
のちに仏教思想によって「山上の一火」は金剛界、「麓の一火」は胎蔵界を表すということになりました。

この「一火」が高良山を照らしていますが、火が消える時、高良山は滅亡すると書かれています。

1960年代の九州自動車道建設工事の際、発掘され、実際に高速道上の車からも見る事ができる1辺25mの方墳です。
高速道路のガードの向こうが古墳です。

工事に際して古墳の一部が削り取られています、随分乱暴なことを。

地図で見ての通り高良山の直下にあり、卑弥呼が高良さんを治めていたのではと・・・・そして神功皇后に滅ぼされ・・・・
そういう妄想が湧いてきそうな気配です。

看板の測量図を見ると、盛り土のすぐ周りに墓が沢山あります。

製作時期は、古墳の形式や神獣鏡などから、弥生時代末期から古墳時代初期。
卑弥呼の死亡年は247年、または248年。

久留米市は、水行十日陸行一月(一万二千余里)の魏志倭人伝の距離・方角と位置関係に符合。

久留米市の位置する広大な筑後平野は、魏志倭人伝記載された邪馬台国の七万戸(約28万人)の人口を養う食料生産能力の条件に合致。

ついつい妄想をたくましくしてしまった。

昨年暮れの訪問記。
九州の要 築後国一の宮 高良大社
高良山(こうらさん)は福岡県久留米市の山。 高牟礼山(たかむれやま)、不濡山(ぬ … 続きを読む →


長さ約2m、幅約90cm、深さ約90cmの箱式石棺の跡、棺内には蓋石も含めて朱が塗られていた。
成人女性人骨が出土、古い時代に盗掘を受けたと見られ、内部からの副葬品の出土はなかった。

見ると露出したままで、かなり土砂が入り込んで、もうすぐ埋没しそうです。

このまま放置するつもりなのか・・・・・

よく見るとまだわずかに朱色が残っている、このまま朽ち果てさせるつもりなのか、思わず怒りを覚える。

古墳の墳丘外周からは、発掘調査時に甕棺墓3基、石蓋土壙墓32基(未調査5・不明2を含む)、箱式石棺7基、竪穴式石室13基、不明7基の埋葬施設が確認されている。

第一号甕棺からは、銅鏡片や曲玉・管玉が出土した。

…卑弥呼に仕えていた婢が、卑弥呼と同時に葬られたなごりでは。

石を裏返してみると鮮やかな朱色が残る。
あまりにも無残。

やっと空が紅くなってきた。

石の大鳥居を下った所に御井小学校があり、門の前に「坊津街道府中宿本陣跡」の碑がある。
薩摩街道府中宿本陣があった所だそうだ。

汚水管マンホール蓋、耳納連山 (ミノウレンザン) 、筑後川の両脇に市の花久留米ツツジが描かれている。
「くるめし」「おすい」の表示。

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