クロユリの花言葉 吉?凶 咲くやこの花館

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クロユリの花言葉は、「愛」と「呪い」です。
相反する2つの花言葉を持つクロユリには、こんな伝説があります。

昔、越中富山に小百合という名前の美女がおりました。
この侍女は、武将で富山城主の佐々成政(さっさなりまさ)のお気に入りであったそうです。

成政があまりにも小百合を可愛がっていたので、他の側女から妬まれてしまいます。
成政が留守の間、「小百合が他の家臣と密通している」という噂を流されてしまいます。

噂を聞いた成政は怒り狂って、小百合を斬殺してしまいます。
早百合は無念の怒りから、死に際にこう言って、呪いをかけます。

「三年たって、立山に黒い百合が咲いた時に佐々家は滅びる事でしょう」

その後成政は、本当に失脚し、切腹により命を落とすことになったのです。
まさに、愛するが故に、その愛が呪いとなってしまったお話です。

黒百合のロマンチックな言い伝え

黒百合は高山地帯に咲く高さ約20センチのすらりとした濃い紫色の花です。
黒百合と言う名前なので花の色が黒と思われがちですが実際は濃い紫色をしています。

とても大人っぽい雰囲気のある花で、アイヌ民族の伝説といわれている黒百合が意味する花言葉『恋』と言うものがあります。

アイヌ民族は黒百合を好きな人の側に置き、その置いた黒百合を誰が置いたのか気付かれないで相手が黒百合を手に取ると2人は結ばれる言い伝えがあります。
とてもロマンチックですが、黒百合には怖い花言葉の方が多いです。

その他にも幾多のエピソードがあります。

クロユリの花の匂いから

クロユリは、日本では北海道や、石川県、青森などに生息しています。
高い山や、涼しい気候を好むので、山岳部などに咲いています。

厳しい環境を好むので、暖かい気候だと枯れてしまいます。

本土では、4月から5月、北海道では6月から7月頃に咲きます。
クロユリの花は、独特の香りをさせて、虫をおびきよせます。
この匂いについては、多くの人に、好ましいと思われないようです。

悪臭と言う人さえいます。また、この匂いでおびき寄せるのは「ハエ」です。
匂いでハエや銀バエを呼んで、花粉を運んでもらいます。
よって、花にはハエがたかることになります。

川端康成は小説『山の音』の「春の鐘」の章の中で、黒百合の匂いを「いやな女の、生臭い匂いだな」と表現している。

黒百合の歌から

クロユリの花にゆかりのある歌もあります。
「黒百合の歌」は、昭和28年(1953)に公開された松竹映画「君の名は」の主題歌になった歌です。

「君の名は」は、ご存知の方も多いと思いますが、春木と真知子の悲恋物語です。
真知子巻きという、頭からすっぽりとストールを被ったファッションも生み出した映画です。

黒百合の歌の歌詞は、「黒百合の花は魔物だよ・・・」という、嘆きの歌です。
最初は、なかなか結ばれない、主人公の春木と真知子の嘆きの歌かと思っていました。

ですが、良く聞いてみると、これは春木を愛していたもう一人のユミという娘の恨みの歌のようです。
ユミは、春木と真知子が恋人同士だと知って、摩周湖に投身自殺をしてしまいます。

そう思って聞いてみると、ものすごく恐い歌詞です。

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