本多の森に映える 赤レンガミュージアム

北陸
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金沢散策でどちらかといえば見逃されがちな本多の森を散策、歴史の径、緑の径と辿り最終は鈴木大拙館です。

朝の清々しい光が射す小立野通り、兼六園の南側を進む。

本多の森のあたり一帯は、もともと加賀藩の筆頭家老本多家の武家屋敷が軒をつらねていたところ。

戦後は金沢市立美術工芸大学の学校用地として利用されていた。

周辺は藩政期からあった緑濃い森でおおわれ、森の中には歴史博物館、美術館、能楽堂をはじめとする文化施設が多く残されており、一帯は「兼六園周辺文化の森」として文化の香り高いゾーンとして親しまれています。

木々も少し紅葉の雰囲気を伝えています。

また、夏季の朝夕には本多の森公園内でヒグラシの泣き声が聞くことができ、1996年に当時の環境庁(現在の環境省)が定めた日本の音風景100選に選ばれている(「本多の森の蝉時雨」)。

石川県立美術館

国宝に指定されている「色絵雉香炉」をはじめ、加賀蒔絵の大名道具、古九谷などの美術工芸品など、工芸王国石川県の歴史的逸品を展示。
世界的パテシエ辻口氏のカフェもあります。

石川県立能楽堂、右側の建物。
左は石川県庁石引分室。

金沢能楽美術館
金沢の能楽は、加賀藩前田家が武家の式楽(儀式に用いられる音楽や舞踊)として保護、 … 続きを読む →

加賀藩の奨励により、金沢で宝生流の能楽が栄え、武士にとどまらず、職人や庭師なども能楽を嗜み、「空から謡が降ってくる」と言われるほどになりました。能楽の装束や面などを収蔵・展示するこの美術館は、日本唯一のもの。能装束着装体験もできます。

石川県立能楽堂に立つ謡曲「杜若(かきつばた)」の像。碑文には2代目佐野吉之助がモデルと記されている

ケヤキのそばにある県立歴史博物館の3棟の煉瓦造りの重厚な建物は、元は旧金沢陸軍兵器支廠の建物で、明治42年から大正3年にかけて建てられた。

戦後は金沢美術工芸専門学校(現在の金沢美術工芸大学)の校舎になりましたが、鉄扉、窓の鉄枠など今も戦前の兵器庫の趣が残ります。

明治時代から大正時代にかけての代表的な建築様式のひとつに赤レンガがあります。

全国的には横浜の赤レンガ倉庫が有名ですが、金沢にも赤レンガ造りの重要文化財があります。

ひとつは香林坊のすぐ近くに位置し、旧制金沢第四高等学校の校舎だった石川四高記念文化交流館で、もう一つが、兼六園の先の本多の森に佇む「いしかわ赤レンガミュージアム」です。

いしかわ赤レンガミュージアムは、1909年(明治42年)から1914年(大正3年)にかけて旧陸軍の兵器庫として建設された建物で、戦後は金沢美術工芸大学として使用されていました。

赤レンガの建物は3棟あり、2棟が石川県立歴史博物館、1棟が加賀本多博物館となっています。

赤レンガミュージアムでは、辰巳用水に用いられた石管が噴水として再利用されています。
毎日数回にわたって放水が行なわれており、絶好の撮影スポット。

石川県立歴史博物館内部、ジオラマや大型画面での迫力ある映像などにより、石川の歴史と文化を学ぶことができます。
昔の衣装や道具を体験できるメニューも充実しています。

残念ながら撮影禁止で展示物を紹介できません。

加賀本多博物館は、加賀藩の筆頭藩士で5万石の禄高を誇った本多家の所蔵品を展示しているミュージアムです。

江戸時代の大名の3分の2が5万石以下の禄高であった中で、5万石という禄高は大名に仕える身としては破格の待遇でした。

ちなみに赤レンガミュージアムが位置する本多の森は、かつて本多家の上屋敷が置かれた場所です。

展示室では本多家に伝わる鎧、兜、刀、槍などの武具をはじめ、加賀象嵌を施した鐙や蒔絵の鞍などの馬具、金箔や蒔絵を施した重箱、前田家からお輿入りしたお姫様の嫁入り道具などが展示されています。

入口に展示されている、日の丸馬験(ひのまるうまじるし)。
初代本多政重が大坂の陣で用いた馬験。

長柄の先に、日の丸の扇の作り物をつけている。
こちらも残念ながら内部は撮影禁止です。

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