「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」=通称「イケフェス大阪」は、毎年秋に大阪の歴史的建築物を無料で一斉に公開する日本最大級の建築イベント。
大阪の街の魅力を再認識してもらおうと始まったもので、ことしで10年目を迎えた。
過去最大規模となる173件の建築物を見ることができる。
1925年に竣工された登録有形文財
外観は、シンプルなアールデコスタイルで
大正ロマンの面影が残る
openの30分前に到着したが数人並んでいた、見学開始時には50人程度に膨れ上がっていた。
内部中央に細長いパティオ風の中庭が広がる。
竣工当時の大正14年(1925)には、大変にユニークで革新的なビルとして注目を集めた。
細長いパティオ風の中庭は、問屋街として発展した船場という土地柄に合わせて、トラックや荷馬車などを引き込むのに便利な機能性を重んじた設計だったという。
木レンガが敷き詰められたパティオが特徴のようだが残念ながら木レンガ部分は工事中でシートが張られていた。
施工:竹中工務店。
空を仰ぐ回廊が2階から4階まで続き開放感にあふれる空間となっている。
現在では入居率も好調な船場ビルディングだが、20年ほど前までは中庭に荷物や自転車が置かれ自販機が並ぶ雑然とした状態だったという。
バブル崩壊後には空室も目立ち、ゆくゆくは取り壊されようとしていたこのビルを、当時4階に入居していたE.M.I Projectの環境デザイナー、二見恵美子氏の働きかけにより改装。
通り沿い店舗のテントやドア、回廊に面した部屋の看板などの統一を図り、中庭には植栽やベンチを配置、屋上緑化も施した。
二見氏の取り組みにより船場ビルディングは竣工当時のモダンさを取り戻すだけではなく、中庭に緩やかに注ぐ光や風を感じられる豊かな空間へと生まれ変わった。
現在では建築・デザイン事務所やギャラリーなど多彩なテナントが入居して、ビルの魅力に色を添えている。
ステンドグラス
ビルを建てたのは化粧品会社「桃谷順天館」を創業した桃谷政次郎。
建築当初、1階は地下にも部屋のあるメゾネット型の住宅、2階以上が事務所として貸されていた。。
当時は繊維産業の隆盛期で、船場はその中心地。
中に布地を積んだ馬車や荷車がそのまま入れるようにスロープを設けたようだ。
四季折々の緑に満ちた屋上庭園は、入室者の憩いの場でもある。
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