秋の紅葉めぐり 御寺(みてら)泉涌寺

京都府
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平安時代の草創と伝えるが、実質的な開基(創立者)は鎌倉時代の月輪大師俊芿(がちりんだいししゅんじょう)である。

本坊内には御所から移築された御座所を始め皇室縁の部屋が保存され秋は御座所庭園の紅葉が素晴らしい。

寛文8年(1668)に徳川家綱により再建されたとつたえる仏殿(本堂)

霊明殿-天智天皇と光仁天皇から昭和天皇(南北両朝の天皇も含む)に至る歴代天皇皇后の尊牌(位牌)を安置する。
1884年の再建。

「御座所」の庭園は、明治17年に作庭されたもの。

庭園にある灯篭は、光格天皇が好んだ「泉涌寺型雪見灯篭」。

後水尾天皇が上皇となった際に造営された「仙洞御所」より移築されたもので、泉涌寺以外の場所にあっても、同型なら「泉涌寺型雪見灯篭」と呼ばれる。

女官の間、門跡の間、皇族の間、侍従の間、勅使の間、玉座の間などがあり、現在も皇室や宮内庁の関係者が来寺したときには休息所として使用されるが、普段は一般にも公開されている。

大正天皇の皇后が手ずから刺繍されたテーブルクロスなど、皇室ゆかりのものも使われている。

楊貴妃観音堂-大門を入ってすぐ左手の奥まったところに建つ。
中国・南宋時代の作である観音菩薩坐像(通称楊貴妃観音)を安置する。

以前は秘仏とされ、100年に一度しか開帳されていなかったが、現在はいつでも拝観できる。
お参りすると美人になれるともいわれ、特に女性の参拝者が多い。

境内には『枕草子』の作者である清少納言の父・清原元輔の旧居で、清少納言が晩年を過ごしたとされる月輪山荘にほど近い場所として、昭和49年(1974年)に平安博物館館長・角田文衞の発案で百人一首に採られた「夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」の歌碑が建立されている。

朝にならなければ開かない関所。
鶏も鳴き声を真似て(朝だと騙して)開けようとしても逢坂の関は開かないですよ!

この鶏の鳴き声を真似て扉を開けるというのは中国の故事にちなんだもので祇園祭の鉾のひとつである函谷鉾も、この故事からとったもの。

どうやら、彼女は宮中に仕えた後、晩年は尼となり、このあたり(東山の月輪)でひっそりと暮らしていたそうです。

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泉涌寺へのアクセス、行き方歩き方

御寺 泉涌寺|公式サイト

・住所:〒605-0977京都市東山区泉涌寺山内町27   
・電話:075-561-1551
・一般拝観:9:00~16:30 大人500円(心照殿(宝物館)入場も含む)

・アクセス:京阪/JR「東福寺」駅から徒歩約20分。市バス「泉涌寺道」下車、徒歩約8分。