華麗な曳山が「コンチキチン」 大津祭

琵琶湖の西南に位置する大津市で、湖国三大祭のひとつ、滋賀県無形民俗文化財の『大津祭』が行われた。

大津祭は、天孫神社の祭礼です。
江戸時代初め、鍛冶屋町の塩売治兵衛が狸の面をかぶって踊ったのが始まりとされます。

天孫神社前に勢ぞろいした13基の曳山。

玄関をきれいに飾り曳山を迎える旧家。
このあたりの旧家は2階の窓が広く開くようなつくりになっているお家が多く、二階から祭りを楽しむ。

昔は富裕で、寄付の多い商家の、二階で見ているお客さんに向けて、所望が行われたということですが、今はそういった場所以外にも所望場所が設けられていて全部で30箇所くらいで所望が行われます。

曳山が通る道は大通り以外は普段は車は一方通行の規制のあるような通りで決して広い通りではありません。

大津祭りの13基の曳山には特徴のあるカラクリ人形が乗せられています。
そしてこのカラクリを演じる場所を所望場所とよばれていて、所望場所は予め決まっています。
所望場所にはこのような半紙で印が掲げられています。

西行桜タヌキ山の所望は、桜の精が曳山の左前古木よりあらわれ花道を進み出て奥にいる西行法師と和歌問答をする様を表している。

西宮蛭子山の所望、鯛を釣りあげた蛭子の満面の笑みがたまらない魅力。

神功皇后山の所望、竹内宿祢のの人形に向かい、皇后が右手に持った弓を左手で支え、弓の先で、岩の上に「三」の字を書くと、岩の上に黄金色に輝く「三」の文字が現れてくる。
このようにして、「三韓の王者」という五つの金文字が、次々と岩上に現れる仕組み。

大津祭りの本祭のときは、景気よく13基の曳山の上から厄除けのちまきや手ぬぐいなどが下にいる見物人に向かって撒かれます。 
これを「放って~!!」と叫んでキャッチするのが大津祭りの最大の楽しみの一つ! 

曳山は何度もターンを繰り返し、辻々を練り歩きます。

大津祭りは多くの昔ながらの旧家が軒をつらねる通りを曳山は巡行してゆきます。
2階観覧席に上げてもらい祭礼を見学。

『コンコンチキチン』の祭り囃子とともに13基の山が国道161号線を巡行する『曳山巡行』は京津線の列車と並走するのが迫力満点。

昼休みは琵琶湖畔で噴水を見ながら小休止。

大津港沖合180m防波堤上にある花噴水、長さ約440m、高さ約40m(10階建てビルに相当)の大噴水です。
横の長さは世界最大級です。
夜はライトアップされます。

沖合には近江富士。

北を望めば琵琶湖大橋、ヨットハーバーも多くいい眺めだ。

ミシガンが帰ってきました。

市の木やまざくら、市の花叡山すみれ、市の鳥ゆりかもめを真ん中に配置し、大津絵の藤娘と鬼の寒念仏を左右に配置し、下に琵琶湖と瀬田の唐橋を配置したマンホール。

大津市制100周年を記念して作られたマンホール。
琵琶湖の周遊船などいろいろなものが描かれている。

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