穴太の石垣と紅葉の散策

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日吉大社は滋賀県屈指の紅葉名所として知られており、境内に3000本ものモミジが燃えるように色づく景勝地です。
大宮橋から西本宮までの参道両側に並ぶモミジが特に美しい。

画像はクリックすると大きくなります。

日吉大社参道の両側、寺院・里坊の周囲に築かれた石垣は大小の自然石を巧みに積み上げたもので、大津市の指定文化財です。

少し寄り道して滋賀院門跡へ向かいます。
穴太積みの美しい石垣の残る町並みです。

安土城・江戸城の石垣築城に活躍した「穴太衆」による石積みです。
積み石の比重のかけ方に特徴があり、表面から1/3程度奥に重力がかかるように設計され、石垣の奥に栗石層、そのまた奥に小石を詰め、排水をよくする工夫がされています。
この秘伝の技のおかげで、堅牢にして美しい石垣が平成の世に残されているのです。

滋賀院は、滋賀県大津市坂本にある天台宗の寺院で比叡山延暦寺の本坊(総里坊)。

1615年(元和元年)江戸幕府に仕え「黒衣の宰相」とも称された天台宗の僧天海が、後陽成天皇から京都法勝寺を下賜されてこの地に建立した寺。

石段を上がり慈眼堂(じげんどう)へ向かう。

慈眼堂は慶長12年(1607年)から比叡山南光坊に住み、織田信長の比叡山焼き討ち後の復興に尽力した天海(慈眼大師)の廟所である。

堂建立と同時に整備された石燈籠16基(江戸時代初期)と紅葉。
あまり知られていない坂本の穴場です。

慈眼堂の境内は紅葉のジャングルです。

慈眼堂を後にし、日吉大社へ向かいます。

日吉大社(ひよしたいしゃ、元は「ひえたいしゃ」)は、滋賀県大津市坂本にある神社。
俗に山王権現とも呼ばれています。

ここから先、大宮川流域が絶好の紅葉スポット。

前方に大宮川に架かる二宮橋が見えています。
柿の実と紅葉のコラボレーションも美しい。

二宮橋側から紅葉と穴太積の石垣。

大宮川の渓流が流れる景観のよい森に、見事な建築美を誇る数多くの社殿が散在する日吉大社に入ります。

東本宮参道にある岩をすこし離れて見てみると、お猿さんの顔の形に見えます。
わかりますか?
方除・厄除の大社を語る上で欠かせないのが、当大社の神様のお使いである、「神猿(まさる)」さんです。

元来、比叡山に猿が多く生息しておりましたが、いつの頃からか魔除けの象徴として大切に扱われるようになりました。
「まさる」は「魔が去る」「勝る」に通じるようにつけられた名前であり、縁起のよいお猿さんです。

亀井霊水
昔、ここには池があり、伝教大師参拝の折、霊亀が現れた。
占いによりここを閼伽井[あかい](仏様に捧げる水を汲む井戸)となし、「亀井」と名付けられた。

東本宮は、境内西にそびえる神体山の八王子山(378m)に鎮座する大山咋神を祀ったものです。
山頂には金大厳(こがねのおおいわ)と呼ばれる磐坐(いわくら)があり、牛尾宮、三宮宮などがあります。

包丁塚と竈殿社の謂われの石碑 立派な包丁塚 竈殿社は2ヶ所あって、大宮竈殿社と宇佐宮の拝殿 宇佐竈殿社で、このあたりに料理関係の施設が集中しています。

山王鳥居の特徴は明神鳥居の上部に三角形の破風(屋根)が乗った形をしていて、仏教の胎臓界・金剛界と神道の合一を表しているとされます。

山王信仰の象徴であるため、山王鳥居と呼ばれています。
山王信仰とは、最澄が比叡山に天台宗を開いた折、唐の天台山の守護神「山王元弼真君(さんのうげんひつしんくん)」にちなみ、既に比叡山の守護神としてご鎮座されていた日吉大神を「山王権現」と称する、神仏習合の信仰です。

独特の鳥居である事から、分霊社の中にはこの鳥居を模して建立する例も少なくありません。 (例)東京赤坂鎮座 日枝神社など

ぐるりと回って、また大宮川の流域に出ます。

大宮橋の辺りが特に美しい。
おすすめのスポットです。

大きく湾曲した杉の大木の間から。

河原にも降りてみます。

穴太積みの美しい石垣と紅葉の中を散策します。

いつまでも眺めていたい景色です。

参道へ戻り坂本駅へ向かいます。
苔むした屋根と紅葉とのコラボ。

日吉大社へのアクセス、行き方歩き方

日吉大社公式サイト

【所在地】 〒520-0000 滋賀県大津市坂本5-1-1
【お問合せ】 077-578-6565(坂本観光協会) 077-578-0009(日吉大社)

【交通・鉄道】 京阪石山坂本線坂本駅から徒歩約10分
JR比叡山坂本駅から徒歩約20分(またはバス約6分)
【交通・車】 名神高速京都東ICから西大津バイパス(国道161号)経由約10分
【駐車場】 無料

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