雲上の楽園「伊吹山」

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滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山地主峰の標高1,377mの山。
滋賀県最高峰の山であり、日本百名山、新・花の百名山、及び関西百名山に選定されている。

一等三角点が置かれている頂上は滋賀県米原市に属し、周辺は琵琶湖国定公園に指定されている。

今登ってきた伊吹山ドライブウェイを振り返ってみる。

これから登る山頂。
一般に9合目から山頂までは30-40分かかるとされる。

西遊歩道は坂が緩やかで最も上りに適している。
中央遊歩道は山頂へ直登するもので、最も急坂の最短コース。
東遊歩道は最も距離が長い、下り専用(案内看板より)である。

そのままよ 月もたのまじ 伊吹山
【歌意】
月が見える見えないで一喜一憂している心の中では、すでに煌々と照る月が宿っているではないか。
芭蕉はついに、仏頂の月を手に入れたのである。

芭蕉は約5カ月の「奥の細道」を大垣で終えた、その大垣から伊吹山を見て詠んだ句である。

無難な西遊歩道を登る。
山頂まで約40分。

アカショウマ(赤升麻)  ユキノシタ科

純白の花穂は、とても涼やかです。
地下茎の色が、赤黄色であることから名付けられました。
高さ40~80cmの多年草。

シシウド(セリ科シシウド属の多年草)

和名は、強剛な草なので、冬場に猪が掘り返して食うのに適していることからついたとの事。

根は薬として独活(ドッカツ)と呼ばれ、掘り起こした根を洗浄して陰干しし、煎じて頭痛薬や、薬酒、風呂に入れて用いるとの事。

シシウドが青空に映える。

ヤマホタルブクロ キキョウ科  ホタルブクロ属

茎の高さ40-80cmで、葉は互生し卵形で鈍い鋸葉がある。

ルリトラノオ  オオバコ科ルリトラノオ属の多年草。

瑠璃色をした虎の尾に似た花であることが和名の由来である。
葉が輪生するクガイソウに似ているが、葉が対生する。

コオニユリ
図鑑で見ると、オニユリにそっくり。

見分けは、葉の付け根にムカゴがつかないことと、茎の色が緑色なこと。

中国から渡ってきたと言われている渡来種。
球根は食用にもなるし、漢方薬としても利用される優等生。

クサタチバナ(草橘)   ガガイモ科

ミカンに似た白い花を咲かせることから、クサタチバナ。
高さ30~60cmの多年草。

メタカラコウ

漢字では、「雌宝香」と書く。 
宝香というのは、竜脳香のことだそうだ。

よく防虫剤や香料として使われているあの竜脳香である。
この花の根っこが、この匂いに似ているというのが、名前の由来。

キンバイソウ(金梅草)、キンポウゲ科キンバイソウ属に属する多年草の一種。

鮮やかな黄色から山吹色で、直径3-4 cmの花をつけるが、花弁のように見えるものは蕚で、真ん中の芯のうち外側の太いものが花弁であり、細いものがおしべである。

花がウメのように咲き、黄色であることが金梅草と名付けられた。

キバナノカワラマツバ (黄花河原松葉)

アカネ科ヤエムグラ属の多年草。
伊吹山には白花のカワラマツバ、淡黄色のウスギカワラマツバも自生しているそうです。

アキノキリンソウ 秋の麒麟草 キク科 アキノキリンソウ属

高さ30~80cm。
葉は互生し、下部の葉は卵形、上部の葉は披針形で長さ4~9cm、幅1.5~5cm。
基部で細くなり葉柄の翼につながる。
葉の縁は波打つようにくねり、浅い鋸歯がある。

ヤマアジサイ(山紫陽花)サワアジサイ(沢紫陽花)  ユキノシタ科

アジサイの花色は、地質や肥料、日照などの気象条件で変化すると言われますが、
隣り合って色とりどりの花を咲かせている伊吹山のヤマアジサイは、変異と考えられ、
花まつりにいただくアマチャも、ヤマアジサイの変種と考えら、伊吹山でも見られるそうです。

目指す山頂の小屋が見えてきました。

伊吹山は、古より人々の生活と密着してきた歴史と伝説に彩られた山で、『古事記』や『日本書紀』にもたびたび登場します。

【伝説】日本武尊(やまとたける)が東の国征伐から帰る途中、伊吹山に荒神がいることを聞き、その荒神を征伐するために伊吹山に登られました。

山頂近くに達すると大きな白いイノシシが現れたため、尊は弓矢で威嚇してさらに進まれました。

しかし、なぜか急に毒気にあたって熱を出し気を失われました。
実は、このイノシシは山の神の化身で、その怒りにふれたからです。

家来は、尊を背負って退散し、麓の清水が湧くところで尊に冷水を含ませると、たちまちに目が醒められました。
以来、この地は醒ケ井と呼ばれています。

また、一説には、日本百名水の一つ、山麓の大清水の泉神社湧水とも伝わります。
その後、尊は伊勢の「能ぼ野」に行かれ、ここでで亡くなったとされています。

裏手に石が積み上げられた小屋。

山頂一帯の蓮上には、経塚・阿弥陀磯・全崩・弥勒等があり、周辺には三ッ頭・黒竜・白竜・百間廊下・泉水(風呂)七高山・獅子頭と続く。

更に下れば仏ケ谷・占治原・平等岩・手掛岩・蔵ノ内・不動滝など数多くの地名、伝承、遺構があり、修験とのかかわりを深く感じさせる。

帰りは最短コースの中央遊歩道を降りる。

高山植物と青空、そして何よりも風が爽やかだ。

そよ風の中駐車場を目指す登山者の列。

西日を浴びて光る琵琶湖、幻想的だ。
竹生島が見えている、そして右側の山は小谷山。

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伊吹山へのアクセス、行き方歩き方

伊吹山ドライブウェイ公式サイト

住所:滋賀県米原市上野ほか
TEL:0749-58-2227 FAX:0749-58-1197 米原観光協会

JR東海道本線「近江長岡駅」下車 バス 「伊吹登山口」下車、徒歩10分

関ヶ原IC・長浜ICから20分