今年3月に訪問した時の記事戦国の攻防を伝える美濃の名城 岐阜城がこちらにあります。
なるべく重複を避けて書いたつもりですので併せてお読みいただけるとありがたいです。
木下藤吉郎の千成瓢箪発祥の地
『永禄10年(1,567)8月14日、木下藤吉郎(のちに羽柴秀吉、豊臣秀吉と改称)は蜂須賀小六や山麓の猟師堀尾茂助など僅か7名を従えて、岩戸口から稲葉山城のここまで潜入し、薪小屋に火を放って手柄をたてたと伝えられている。
この時、藤吉郎は城兵を倒した鎗先に腰から下げていた瓢箪を結び付け、鎗を振り回しながら大音声で勝鬨をあげたという。
以来、千成瓢箪発祥の地とされている。』
勝鬨をあげたのは天狗岩といわれる場所で、現在は刀利天狗の祠があります。
左手、人が下りている石段を上がったところに天狗岩がある。
右手に見えるのが二の丸門跡。
信長の庭には季節の花アジサイが咲いています。
信長の居館跡の入り口には冠木門が設置され、館が建てられていた頃の雰囲気をしのばせています。
織田信長居館址へ続く階段。
織田信長居館跡碑
この遺構は戦国時代にはめずらしい巨石を使用した通路や石垣の他、土塁状の遺構、階段水路建築物の礎石の一部などを保存整備したものです。
信長公の宮殿へ続く通路としてルイス・フロイトの記録にもあります。
名和昆虫研究所記念昆虫館
ギフチョウの発見で知られる名和靖の標本収蔵庫として建てられたものですが、まだ博物館がなかったため、展示室も兼ねていました。
本館に所蔵する昆虫標本は、およそ1万2千種30万頭。
“噴水の女神の像”は、1,936年(昭和11年)に岐阜市主催で開催された躍進日本大博覧会(やくしんにほんだいはくらんかい)時に建立された像という。
後方は三重塔。
噴水の女神の像と岐阜城天守。
長良川の清流を引き込んだ忠節(ちゅうせつ)用水放水路の支流が公園内を通っています。
「ホタルがすむ、ふるさとの川を守りましょう」という立て札があり、ホタルの幼虫のエサであるカワニナを放流するなどして、地元の方々がホタルの保護活動を行っているそうです。
「狂俳発祥の地」
裏側に、伊勢山田の人三浦樗良は、蕉風漸く衰えんとするを憂い冠句と言う十二字調を創案し安永二年岐阜の地に滞在、厚見郡今泉村在初代細味庵東坡に教伝されたるに始まる
東坡は之を深く研究し俳諧に準じて形態を改め前句と呼称し更に天保年代に現在の狂俳と改称するに至る
爾来細味庵並に八仙斎の二宗家により県下はもとより広く東海各地に伝へ今日の隆昌さを見るに至る
憶うに狂俳は世界の最短詩にして極めて文質彬々たる格調高い文芸と云うべく
今回同好会の会員相計り由緒ある此の地に永く後世にその由来を伝えんとする所以なり
と、書いてある。
若き日の織田信長像、後方は岐阜城天守。
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岐阜城へのアクセス、行き方歩き方
住所:岐阜県岐阜市金華山天守閣18
電話:058-263-4853
JR東海道本線、岐阜駅または名鉄岐阜駅下車、長良川線バス15分「岐阜公園」または「歴史博物館前」降車、徒歩3分で信長公居館跡。
信長公居館跡の隣りに乗り場があるロープウェイで山頂へ。