紅葉の穴場 枳殻邸

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渉成園(しょうせいえん)は京都駅より徒歩で10分程度。
しかしながら、知名度が低いせいかあまり多くの人を見かけない。
紅葉の穴場スポット要でチェック。
また、前回の記事「源氏物語ゆかりの地・枳殻邸(渉成園)」を併せて読んでいただければより理解が深まると思います。

かつて周囲に枳殻(からたち)の生垣が組まれたことから、枳殻(きこく)邸とも呼ばれた。

高石垣
石橋のような長い切り石や、礎石、石臼、山石や瓦など多様な素材を組み合わせて築かれています。

正面受付を入ってすぐの、この景色!

これも額縁構図の一種かな。

滴翠軒、近代、1887年再建、「十三景の一」、池に面しており、臨池亭とは廊下で繋がっている。室内には花頭窓、半月形吹抜の床脇が設えられている。
銀杏の黄が鮮やか。

「渉成園」の名は、中国六朝時代の詩人・陶淵明(365- 427)の「帰去来辞」の「園日渉而成趣(園は日々に渉<わた>って以て趣を成し)」に因る。

源融ゆかりの塔、平安時代の源融の供養塔ともいわれている。
池泉中の小島、鶴島に立つ九重塔。

ただ、塔は後世の鎌倉時代中期作とみられている。

基礎に格狭間、開花蓮華、軸部(塔身)は大面取、四方仏、9つの笠石を重ねる。
最上部の相輪は失われ、宝篋印塔の笠と宝珠がのる。
花崗岩製、3.3m。

塔は園築造以前より、この地にあったともいう。
宇治・塔の島の景色を写したものともいう。

漱枕居(そうちんきょ)、江戸時代、1865年に再建された。
「十三景の十一」、池泉の西南岸に、池に茶室の一部が迫り出して建つ。

名の由来は、旅路にあることを意味する「漱流枕石(そうりゅうちんせき)による。
四畳半、三畳敷の座敷、土間、三畳東に手摺付縁がある。かつては、煎茶三席の酒店として使われた。

茶会の客人はここから対岸の茶室「縮遠亭」に舟で向かっていた。

回棹廊(かいとうろう)、月見台になっている。
近代、1884年頃に再建された。

池泉の北東に架けられた檜皮葺の屋根に覆われた木橋。
中央に唐破風屋根、回棹廊、天井にはかつて金燈籠を吊るし明かりとした。
左に藤棚の紫藤岸がある。

回棹廊脇のススキ。

井泉「塩釜」、縮遠亭近くの築山麓にある。
石段で降りる横穴の中に井筒が設けられている。

かつては、縮遠亭での茶会の際に水が汲まれ泉水であったという。
現在水は涸れている。

茶室、縮遠(しゅくえん)亭の上段の間、池泉の北大島の築山に建てられている。
近代、1884年に再建された。

三畳敷、舞台造。かつては、漱枕居で開かれた茶会の客人が縮遠亭に舟で向かう趣向になっていた。

かつて、この地から東山36峰の阿弥陀ヶ峰が見えていたという。
また、島は、豊臣秀吉が築造した御土居遺構になっている。

侵雪橋(しんせつきょう)、頼山陽は、「渉成園記」の中で雪の積もった橋のありさまを玉龍にたとえて表現している、真っ赤な紅葉が彩る。

蘆菴の露地

蘆菴(ろあん)の前庭の露地には珍しい形の屋根の中門が開かれている。

蘆菴(ろあん)横のススキ逆光に映えてきれいです。

庭園北口、赤に黄、鮮やか。

この時期ナンテンも風情がある。

ススキが気になる庭です。

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枳殻邸へのアクセス・行き方・歩き方

京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町
(075)371-9182(東本願寺)

JR京都駅から徒歩10分
市バス七条烏丸バス亭から徒歩5分
地下鉄烏丸線五条駅から徒歩7分
庭園の入り口は西側にあります。

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