毎月最初の辰の日に、住吉大社の4末社「種貸社」「住吉大社 楠珺社(なんくんしゃ)」「浅沢社」「大歳社」を巡拝する。
商売繁盛を祈願する商人の恒例行事。
願い事が「籾種(もとで)」「稲穂(みのり)」「神米(収穫)」の順で叶うという。
正式な参拝ルート
1. 種貸社
2. 楠珺社
3. 浅沢社
4. 大歳社
種貸社、資金調達・子宝の神様です。
昔は、稲種を授かって豊作を祈るという信仰がありました。
その後、神から授かった「お種銭」を資本に加えて商売すれば増殖繁栄すると、大阪商人に親しまれ、多くの参拝客が訪れるようになっています。
また、稲には繁殖させる穀霊が宿っているといわれており、子授けの神として授与している「種貸人形」は人気があります。
祭神は倉稲魂命 (うがのみたまのみこと)
祈祷した「お種銭」は資本充実、種貸人形は子宝・安産のお守り。
「種貸」とは大阪らしいストレートなネーミング。
住吉っさんには一寸法師伝説がある。
手水舎も一寸法師です。
初辰まいりの2番参りは楠珺社、商売発達・家内安全の神様。
御神木「夫婦楠」(めおとぐす)
夫婦楠は、幹周/7.9m、樹高/19.5m、樹齢/約800年。大阪市の保存樹に指定されています。
境内の奥には、樹齢千年を超える楠 (くすのき) の大樹があり、江戸時代、人々は楠の神秘的な霊力に祈りを捧げていました。
「千年楠」の祠に祀られる祭神。
その後、根元に設けられていた社にお稲荷さんを祭るようになったといわれています。
祭神は宇迦魂命 (うがのみたまのみこと)
現在では、大阪商人を始めとして、全国、さらに海外の信仰を集めるまでにいたりました。
また祈祷木 (きとうき) があり、願い事と氏名年齢を書いて預けていただくと、お祓 (はら) いをし、祈祷した後、焼き納めます。
また楠珺社で親しまれているのは、裃を着た愛嬌のある土人形の招福猫です。
偶数月には右手を、奇数月は左手を挙げたものを毎月集め48体そろうと、満願成就の証として納めます。
そして新たに大きな招福猫と交換してもらい、今後の繁栄を祈願します。
おやおやよく見ると胸元に名札を下げ新入りの巫女さんが研修をしていました。
浅沢社、市杵島姫命 (いちきしまひめのかみ)
弁天さんともいわれ、女神として、また芸能・美容の神として親しまれています。
住吉に参拝する女性は、必ず訪れる慣わしがあり、カキツバタの名所でもあります。
先ほどの新人巫女さん今度は大歳社に向かっています。
初辰参りの最後は集金満足・心願成就の神様大歳社です。
祭神は大歳神 (おおとしのかみ)
稲の収穫の守護神です。大阪商人の間では、特に集金の守護神として信仰されてきました。
また家の安全、幸福の守護神でもあります。
ご祈祷をしていただいた方には、毎月、初辰まいりのお守りとして、小石に大の字が書かれたものを授与しています。
種貸社で授かった「お種銭」は楠珺社で稲穂と交換し、さらに大歳社で「御田米」となる。
新人さんおとなしくお茶の時間です。
「おもかる石」と呼ばれる不可思議な石が三基あります。
人々は願掛けをしたのち、石を持ち上げ、軽く感じれば「可」、重く感じれば「否」であると伝えられています。
大歳社の境内にありますが、もともとは境内の外であつい信仰を集めていました。
年に2回、春と秋に例祭が行われます。
「住吉の 浅沢小野の杜若 衣に摺りつけ 着む日知らずも」(作者不明)
奈良時代から、浅沢神社のある位置から南にかけては清水が涌く大きな池があり「浅沢」と呼ばれ、奈良の「猿沢」、京都の「大沢」と並び“三沢”と呼ばれていた。
浅沢池は、1500坪もの美しく咲き乱れる「かきつばた」の名所で歌人にも愛された土地なのだという。
本殿奥にある五所御前のパワースポット
ここの柵の中の小石には「五・大・力」の三文字のどれかが書かれた石があり、その石を「五・大・力」と一組そろえると寿力・体力・財力・智力が得られます。
心願成就の暁には自ら小石に「五・大・力」と書き倍の個数を再びこの柵の中に返納します。
今年の初辰日のカレンダー
住吉大社へのアクセス、行き方歩き方
住吉大社公式サイト
住所:〒558-0045 大阪市住吉区住吉 2丁目 9-89
TEL:06-6672-0753
FAX:06-6672-0110
阪堺線 住吉鳥居前駅 (徒歩0分)
上町線 住吉公園駅 (徒歩2分)
阪堺線・上町線 住吉駅 (徒歩4分)
南海本線 住吉大社駅 (徒歩3分)
高野線 住吉東駅 (徒歩5分)