祈年祭2013 住吉大社

祈年祭は「としごいのみまつり」ともいい、最も重要な大祭です。
1年間、穀物が豊かに実ることを祈願します。
前年に御田で収穫した神米の種をお供えし、1年間、穀物が豊かに実ることを祈願する。
この種は今年の御田植神事の苗になる。

祈年祭に先立ち、末社の種貸社にて農業関係者(御田講)参列のもと「種」をお祀りする神種頒賜祭が行われます。
あまり知られてはいませんが、一年の五穀豊穣を祈る祈年祭の直前に、種貸社では、様々な植物の種子を御祓いしてお分けする。

当日は社碑の除幕式も行われました。
昔は、稲種を授かって豊作を祈るという信仰がありました。
その後、神から授かった「お種銭」を資本に加えて商売すれば増殖繁栄すると、大阪商人に親しまれ、多くの参拝客が訪れるようになっています。

また、稲には繁殖させる穀霊が宿っているといわれており、子授けの神として授与している「種貸人形」は人気があります。

季節はまさに春、種貸社の梅も満開です。

住吉文華館では緋寒桜が満開です。

本日は日柄がいいのか結婚式が行われている。

関連職が入場し、祈念式の始まりです。

コメやタイなどをはじめ海の幸、山の幸がささげられ、真弓宮司が祝詞の奏上を行う。

本宮にて熊野舞の奉納があります。

住吉大社には古来より伝統ある神楽が伝承され、宮中御神楽と同様に、優美で典雅な古い手振りをのこす巫女神楽です。
神楽歌には数多くのものがあり、神事や祭典で神饌を供える際、本殿の御扉の開閉時などで行われます。

また神楽女が舞を行うものには、神降・倭舞4段・熊野舞4段・白拍子・田舞(八乙女舞)・初辰神楽などが伝承されています。

代表者による玉串奉納。

真弓宮司が祝詞を奏上し式典を終えます。

退下する真弓宮司、この三月に退官されるとの声が漏れ聞こえてきた。

祈年祭の歴史
本来は民衆が行う田の神への予祝祭であったが、中国の大祀祈殻の要素を取り入れ、律令国家祭祀として成立した。
7世紀後半の天武天皇の時代には既に記録があり、延喜式神名帳記載の全神社(3132座)が祈願の対象であった。

平安時代には形骸化し、神祇官の内部でのみ行う祭祀となった。
平安時代中頃になると、天照大御神を主に祀る祭祀と認識され、院政期には天照大御神を奉祀する天皇の祭祀として厳修された。

13世紀初め、鎌倉時代初頭の順徳天皇の『禁秘抄』では、祈年祭は伊勢神宮関係の祭祀とされた。
室町時代後半の戦乱期には、他の祭祀と同様に廃絶し、神祇官の伯を世襲した白川家が行うようになった。
江戸時代に入り、元禄年間に宮中での祈年祭の復興が企画されたが為らず、明治時代の神祇官復興により再開された。

祈年祭は重要な国家祭祀と位置づけられ、明治2年(1869年)からは、宮中および全国の官国幣社、あるいは民社でも、「大祭」として祈年祭が行われた。
第二次世界大戦後に日本の国家神道が解体されると、祈年祭から国家的祭祀としての性格は消え、宮中では天皇家の私的な祭祀として、他の神社でも通常の祭祀として斎行している。

住吉大社へのアクセス、行き方歩き方

住吉大社公式サイト
住所:〒558-0045 大阪市住吉区住吉 2丁目 9-89  
TEL:06-6672-0753 
FAX:06-6672-0110

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