別宮の大カツラは標高730mの高原に生育します。
樹高27m、株の周囲は14m、枝張りは直径24m。
昭和40年3月に兵庫県指定文化財になりました。
カツラは雌雄異株の樹木です。
別宮のカツラは雌木であることから実がなり、付近には実生苗が多く育ちます。
また幹にねじれをもつ「捻幹カツラ」で、幹が左巻きにねじれているのがこのカツラの特徴です。
逆光なので思いっきりハイキーで。
平成16年10月の23号台風で外側の幹が1本、上の方で折れて落下しました。
貴重な資料として年輪を調べたところ直径は39cmで、年輪は245年もありました。
大変な古木です。
株の中心にある幹は腐っていますので、この場所で千年をこえて生育していると想像しています。
中心の幹がないのは、腐ったからではなくて、昔の木地師が材料として利用したからないという説もあります。
一部の枝が日照不足のために枯れ落ちたのを受け、地元住民たちがこのほど、日差しを遮っていたスギ38本を伐採。
「別宮の大カツラ」の根元部分。
この大カツラは雌株で主幹を中心に大小100近い支幹が叢生している。
折からの西日に透かし葉がきれいです。
葉は対生で円心形をしており、長さ幅ともに3~7cmくらい。
玉ボケもきれいです。
木漏れ日を受けて。
このカツラの根元から豊富な清水がこんこんと涌いており、下流に広がる多くの棚田を養っています。
春に水をはった水田には氷ノ山の姿が逆さまに映り、本物の氷ノ山とあわせて写真撮影の名所となっています
カツラは、湧水や渓流に近い水の豊富な場所に繁ります。
幹は株のように増えて中心が腐っても外側に新しい幹を増やします。
陽に輝く老樹の幹。
大カツラの前は小公園になっており、駐車場・ベンチ・トイレも完備されていて、眼前には棚田の向こうに氷の山が一望でき、大変眺望がよくおすすめポイントです。
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別宮の大カツラへのアクセス、行き方歩き方
兵庫県養父市別宮中畑1324
TEL 079-667-3113 やぶ市観光協会氷ノ山鉢伏支部
八鹿駅からバスで35分全但バス鉢伏行「出合バスターミナル」下車 出合バスターミナルからバスで20分せきのみやふれあいバスハチ高原行「別宮上」下車 徒歩で30分