以前は、知る人ぞ知る紅葉の穴場だった光明寺ですが、2009年のJR東海の「そうだ!京都へ行こう」シリーズのCMで一躍全国ネットとなり、今では京都屈指の紅葉の名所として、秋にはたくさんの観光客が訪れます。
法然の本廟は知恩院にはなく、ここ光明寺にあることを知っている人は少ないだろう。
総門をくぐれば、ご覧の通りの紅葉のじゅうたんです。
西山浄土宗の総本山。
法然が初めて「念仏」の教えを説いた地である。
法然を慕い帰依した、弟子の蓮生(熊谷直実)が、建久9年(1198年)に当地に、念仏三昧堂を建立したのが始まりである。
のちにここで法然の遺骸を荼毘に付し、廟堂が建てられた。
法然の石棺から、まばゆい光明が発せられたという。
四条天皇はそのことを聞いて、光明寺の勅額をあたえたという。
散り葉も色取り取りで美しい。
法然の石棺の上にも散り紅葉。
桜の残り葉を透かして見る。
御影堂の裏の法然上人が眠る御本廟。
さて、配流から戻った法然は、帰京直後の1212年に大谷の地で往生(熊谷蓮生の往生から5年後)、門弟たちがそこに廟堂(現在の知恩院の廟堂辺りか)を築いています。
その後、法然の弟子達による布教で専修念仏は益々大衆に広まり、法然往生から15年後(1227年)、天台宗との間の論争から比叡山の僧兵が法然廟を破壊する企てが発覚するのです。
このとき法然の遺骸は廟所から引き出され、弟子達によって嵯峨(弟子湛空が中興した二尊院か)に一旦避難、さらに弟子の円空がいた太秦の広隆寺に移されています。
法然の17回忌に当たる翌1228年、その遺骸は太秦の広隆寺から粟生の念仏三昧院(現在の光明寺の地)に再び移され、そこで荼毘(火葬)に付せられています。
白州に大小18個の石を配した庭は、阿弥陀さまの慈悲に包まれながら生死の大海を渡る念仏行者の姿を現していると言われる。
信楽庭への勅使門。
荼毘に付した場所は光明寺勅使門前で、そこには勢至菩薩像が置かれています。
色鮮やかな散り紅葉。
紅と黄のコントラスト。
瓦と紅葉。
ひときわ目を引く紅い紅葉。
薬医門の屋根に降り積もった落ち葉。
長いもみじ参道を進む。
黄色の葉に紅い散り紅葉。
光明寺へのアクセス、行き方歩き方
住所:京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1
電話:075-955-0002
阪急長岡天神駅から2.7km
JR長岡京駅から3.7km
阪急バス「光明寺」下車徒歩約3分
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