京都駅ビル 空中経路探訪記

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完成から十数年、京都駅ビルに空中経路が有ることなどまったく知らなかった、早速、探訪することに。
前回の訪問記事:万華鏡 京都ステーションビル

京都駅構内、右上に見える一本のライン。
知る人ぞ知る「空中経路」、まだまだ知らない人も多いのではないかな。

東西に延びるこの遊歩道は地上高45m・長さ147mで、東広場と西ビルの拉麺小路を結ぶ。
途中3箇所に展望所が設置され、ここから望む京都の名所案内板も設置されている。

東西どちらの入り口から行ってもいいのだが、東広場から行く方がわかりやすい。

中央改札を出て、右奥のエスカレータを3段乗り継いで一番上まで上りますと、烏丸小路広場という所に着く。
そして、右奥の短い階段(裏側はエスカレータ)を上がる。

ここは東ビルの「ホテルグランヴィア京都」の中庭としても使われている。
その奥にはカフェ「Cento Cento」がある。

このフロアには、出発(たびだち)のプリエがあり、幸せの鐘の音が響き渡る。

「ホテルグランヴィア京都」の対面に中庭を挟んで「空中経路」に行く最終のエスカレータがあります。

エスカレータが上りきると、目の前に空中経路が現れる、地上高45m・長さ147m。
この通路は無料で利用できますが、通行可能時間は10:00~22:00。

経路にはクリスマスを前に飾り付けがしてあります。

後ろを振り返って見ます。
上ってきたエスカレーターが見えています。

最初の展望所、京都タワーが見えています。
京都市内でも京都タワーが一番美しく見える場所です。
夜景もきれいだろう。

修理中の東本願寺、右端に枳殻邸の森が見えています。

愛宕山も見えます。

もう一度振り返ります、左側の少し凹んだ場所が展望所です。

駅前のバスターミナルも上から見るとご覧の通り。

前方を見つめると終点が近づいているのがわかる。

10階レストランフロアへの出入り口もある。

2階展望フロアを望む、通行人が小さく見えます。

振り返ってみます、右手に大階段が。

ガラスを通して大階段を眺める、右手のビルのガラスが虹色に輝いています、落下防止剤の副産物です。

終点です、このドアを開ければそこは拉麺小路。

多くのラーメン店が店を出す拉麺小路。

西側から駅ビルを眺めています、真ん中に見えている筒状のものが今通ってきた空中経路。

ここは「大空広場」、京都駅ビルの屋上を緑化して建物表面などの温度を下げるヒートアイランド制御に取り組んでいる。

この芝生広場にはベンチも設けられていて、気候の良い頃には絶好の休憩場所になる。

改めて見上げれば、空中経路を歩く人の姿が見える。

位置を変えて空中経路を仰ぎ見る。

見下ろす1階のフロアを行きかう多くの人々。

京都駅ビルミニ知識

京都駅の駅舎のうち、JR西日本の烏丸中央口側のものを「京都駅ビル」と呼ぶ。
地上16階、地下3階 (高さ60m)、敷地面積38,000m2、延床面積は238,000m2、東西の長さは470mにのぼり、鉄道駅の駅舎としては日本有数の規模である。
1997年に完成。

現在の駅舎は4代目に当たる。
1915年、大正天皇の御大典に併せて古典様式の2代目駅舎が渡辺節の設計により建築されたが、1950年失火により焼失、その後1952年に鉄筋コンクリート造の近代的な3代目駅舎が竣工した。

京都駅ビルは、東側にホテルグランヴィア京都、西側に百貨店のジェイアール京都伊勢丹が位置する。
その間の中央コンコースは、4000枚のガラスを使用した正面と大屋根で覆う広々とした吹き抜け(横幅147m、奥行29m、高さ50m)になっている。

吹き抜けの最上部には地上45mの空中径路が通っている。

他の駅ビルとの規模の比較
延床面積 京都駅ビル:238,000m2。JR名古屋駅のJRセントラルタワーズ:416,565m(日本最大)2。JR札幌駅のJRタワー:274,459m2。JR東京駅のグラントウキョウノースタワー:延床面積212,158m2。近鉄阿倍野駅のあべのハルカス:212,000m2。

高さ 京都駅ビル:約60m。近鉄阿倍野駅のあべのハルカス:300m。名古屋駅のJRセントラルタワーズ:245m。東京駅のグラントウキョウノースタワー:205m。札幌駅のJRタワー:173m。

横幅 京都駅ビル:470m(JRセントラルタワーズの約1.9倍、JRタワーの約2.7倍)。

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