観亀神社 祇園東お茶屋街散策

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祇園は夜の街として知られますが、昼散歩道としても面白い街です。
すぐ北西の辰巳大明神が、芸妓さんの守り神、祇園白川・新橋のシンボル的な神社として京都観光ガイド等に採り上げられるのに対し、こちらの神社は一般的にはほとんど知られていない。
祇園東界隈の氏神様でもある観亀(かんき)神社界隈を散策してみる。

新橋通に入ってすぐにある路地を南へ下がっていくと祇園会館の横の道に出てくる。
この道は新橋南通という。
雑然とした印象の町並みだが、その中で赤い鳥居が目を惹く。

赤い鳥居の前まで来てビックリ!。
鉄の扉にシッカリ鍵が掛かっています。
観亀神社は享保3年創建。

このあたり一帯は江戸期には膳所藩の京都屋敷があったところで、幕府より御所火の番を命じられた膳所藩が、火伏せの神である遠州秋葉山の秋葉権現を勧進したものである。

現在地は、膳所藩京都屋敷の中庭にあたるところであるが、創建当時付近は竹薮でこれを伐り開く時、亀が出て歓んだと伝えられ、観亀(歓喜)神社と名付けられた。
今でも防火の神としての信仰を集めている。

祇園東お茶屋街は左手突き当りの路地を右に入り、手前の路地を出てくるまでのコの字型の一角にある小さな地域。
明治十四年(1881)、甲部と乙部に区分される。
昭和二十四年に乙部は東新地と改称され、その後昭和三十年ごろから祇園東と呼ばれるようになった。

この地は禁裏守護の火消し役、江洲膳所藩の京屋敷があった場所だが、明治三年にそれが撤去されると、その後にお茶が出来始め、華やかな花街となった。
映画「祇園の姉妹」は、ここ祇園東が舞台であった。
お茶屋約十軒、芸妓約十人、舞妓約三人。

祇園東の中心部に1994年に整備された「ぎおん楽宴小路」という横丁がある。
一見入りにくいが、出入りは自由。

ぎおん楽宴小路
1994年(平成6年)にオープンした横町のようなゾーン。
正確には判らないが、この中の店は町屋を生かす店作りというコンセプトで統一されているらしい。

このあたりに屋敷を構えていた膳所藩が1722年(享保7年)より御所火の番に加えて洛中火消しを兼務することとなった。
膳所藩はその役目の一環として屋敷内に火の見櫓を建て、町の防火の用に供した。
この火の見櫓はその事実を踏まえて、楽宴小路の看板として復元したものである。

この「つくばい」は水戸光圀公の寄進によるものと伝えられる。

お茶屋街 祇園東の裏通りにあるお茶屋街。この道は、
観亀神社を取り巻くようにロの字型になっており、新橋南通にしか繋がっていない。

お茶屋街にある地蔵尊。

新橋南通を東に向かい、東大路通へと戻る。
その右角にあるのが祇園会館である。
秋に「祇園おどり」が催される場所である。

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観亀神社 祇園東お茶屋街へのアクセス、行き方歩き方

住所:京都市東山区新橋南通東大路西入祇園町北側
京阪本線「四条駅」下車徒歩5分、または阪急京都線「河原駅」下車徒歩10分

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