谷の御所 椿寺 霊鑑寺門跡


「椿の寺」として知られる霊鑑寺は、承応3年(1654)、後水尾(ごみずのお)天皇の皇女・多利宮(たりのみや)を開基として創建され、歴代皇女が住職を務めた尼門跡寺院。

霊鑑寺-参道入口にそびえる「表門」
霊鑑寺の入り口にある表門は、江戸時代の1687年の建立と伝わります。

別名「谷の御所」と呼ばれた格式と清楚な佇まいを今に伝えています。

本堂は江戸幕府十一代将軍・徳川家斉が寄進したもので、如意輪観音像を安置しています。

後水尾天皇が椿を好まれたことから、広い庭内には100種以上の椿が植えられており、日光(じっこう)椿(京都市指定天然記念物)をはじめ、散椿、白牡丹椿、舞鶴椿などが、色とりどりに咲き誇ります。

霊鑑寺散椿

霊鑑寺で参拝客を真っ先に迎えてくれるのは、門をくぐってすぐ左正面目に姿を表す梅の古木と散椿の古木です。

開基の浄法身宮遺愛と伝わります。
日光の巨椿があった頃は、右手に日光、左手に梅と散椿があったことになるので、花の盛りに門をくぐるとさぞや華やかな光景であったことでしょう。

散椿は樹下に紅色の花弁を散り敷いてたいそう華やかです。

後水尾天皇遺愛と伝わる日光椿

かつてここには樹齢400年と言われた日光(じっこう)という椿(京都市天然記念物)がありました。

残念ながら2015年に枯死して今はその姿は見られません。

枯死した日光椿は後水尾天皇も愛でたと伝わる古木椿です。

3メートルほど離れた場所に生えている日光椿は、元の椿と根がつながっていたたので、市の指定天然記念物はこの日光に引き継がれることになったそうです。

在りし日の日光について、「ジャパンカメリア」146号(1995年)では、「当寺第一の巨椿」とし、樹高8m、地上10cmの幹周110cm、地上40cmで二股に分かれている、とあります。

また「根は地上に出て丘を下って、そこから数本の子株が生えている」とあるので、現在天然記念物の名を引き継いだ日光椿はそのうちの一つの子株の木なのでしょう。

日光があったのは門のすぐ近くだったので、通常一般公開されていなくても外から塀越しに眺めることができたという。

それほどに大きな木だったということで、創建当時からあったと考えられ、樹齢350年と推察されていました。

濃朱紅色の花弁と唐子の花姿が印象的な日光(じっこう)は、江戸時代頃には既にあった古典品種です。

京都や関西では日光と呼ばれますが、他の地域では紅唐子(べにからこ)と呼ばれることが多く、中部地方では紅卜半(べにぼくはん)とも呼ばれます。

貞享4年(1687)、後西天皇当時の御所御殿(今の書院・居間)を寄せられた時、諸堂を現地に移建された。

それまでは南の鹿ヶ谷(ししがたに)の渓流に沿っていたので、この寺を谷御所または鹿ヶ谷比丘尼(びくに)御所という。

椿は桜のように一斉に咲いて一斉に散るということはなく、品種によって咲く時期が違うので、長く楽しめるとのこと。

春になって緑が濃くなった苔の上に鮮やかなピンクの散り椿!

春らしく、とても風流です。

庭園で見ることができる椿は、日光椿(京都市指定天然記念物)をはじめ、散椿、白牡丹椿、舞鶴椿など、100種類以上。

椿は種類によって開花時期が異なるため、訪れる時期によってちがった景色を楽しめます。

開花中はもちろん、苔の上にぽとりと花が落ちる姿や、散椿の花びらが地面に散り積もる様子など、散ったあとも美しいのが椿の醍醐味です。

尼門跡寺院

江戸時代は比丘尼御所(びくにごしょ)と呼ばれました。

皇女・女王が住持する尼寺、またはそれに準ずる摂関家の女子・養女が住持する尼寺で、江戸時代末には、皇女・女王が住持の「御宮室」8箇寺と、摂関家の女子・養女が住持の「御禅室」7箇寺がありました。

・御宮室(大聖寺、宝鏡寺、曇華院、光照院、霊鑑寺、圓照寺、林宮寺、中宮寺)
・御禅室(慈受院、三時知恩寺、法華寺、瑞龍寺、総持院、宝慈院、本光院)

明治以降、比丘尼御所号は廃され「尼門跡」と称されます。

最近はいろんなお寺で花手水をされていて、ちょっとしたブームです。

椿ばかりではありません、随所に目を引く仏像など・・・・

ふと見上げると青もみじが陽に照らされています。

男子トイレの案内、オシャレですね。

「霊鑑寺」春の特別公開
2022年3月19日(土)~4月10日(日)

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