北の庄城 勝家が築いた幻の名城

北の庄城は天正3年(1575)に築城が始まり、織田信長の安土城天主(7層)をしのぐ、9層の天守閣を持つ日本最大級の城だったと記録に残っている。

天正11年(1583)羽柴秀吉に攻められ落城。
城もわずか8年で「幻の名城」となった。

北の庄の地には、黒丸城主朝倉貞景の次男頼景が居館を築いて以来、天正元年の一乗谷の朝倉義景滅亡と同じくして北の庄朝倉氏も断絶した。

天正3年、越前一向一揆を平定した織田信長は、柴田勝家に越前8郡49万石を与え、越後の上杉謙信に対峙させた。

勝家は、入封早々から北の庄城を築城した。 
しかし、僅か8年後の天正11年、賤ヶ岳の合戦に敗れ北の庄城も落城、勝家はお市の方共々自刃して果てた。

北の庄城 想像図
(現地案内板より)
勝家を訪ねた宣教師ルイス・フロイス(天正10年)は、石瓦(笏谷石)葺きの立派な屋根と、その色によって城の美がいっそう増す、と北の庄城を讃えたという。

落城時、戦況を小早川隆景に宛てた秀吉の書状に、「柴田越州北庄居城事、城中に石蔵を高く築き、天主を九重に上せ候」と書かれており、青光りする笏谷石屋根の九層の豪壮な天守閣が築かれていたことがわかる。

柴田勝家像

足羽山公園にある天魔ヶ池(天蓋が池ともいう)の名は、中世朝倉氏の時代、空に天蓋がかかっていたのを、寺宝院(現西木田3丁目)の僧が祈祷しておろしたことに由来する、とのこと。

北ノ庄城にたて篭る勝家を攻撃するために、秀吉が本陣を敷いた場所が、愛宕山(足羽山)の山頂天魔ヶ池付近とされている。

さらぬだに 打ぬる程も 夏の世の 別れをさそう 不如帰かな お市の方 辞世の句
夏の夜の 夢路はかなき 後の名を 雲井にあげよ 山ほととぎす お市の句を受けて、返した勝家の辞世

柴田勝家の菩提寺である西光寺(福井市左内町8-21)の境内には勝家とお市の方の墓があり、境内にある柴田勝家公資料館には、1874年に発掘された北の庄城の鬼瓦などが展示されている。

北の庄城の落城の様子が描かれた絵本太閤記が、館内1階に展示されている。

お市の方(1547~1583)
お市の方は、織田信長の妹で絶世の美人といわれ、政略的婚姻により近江の小谷城主浅井長政に嫁ぎ、1男3女をもうけた。 

天正10年(1582)10月、3人の娘を連れて柴田勝家に嫁ぐが、翌年4月24日羽柴秀吉に滅ぼされた。
勝家はお市の方に娘と共に城をでるように諭したが、お市の方は娘3人を秀吉の陣におくったのち、北ノ庄城で夫婦静かに盃を交わし、辞世の和歌を残して自害した。

画像は淀殿の命によって描かれたもの。
享年37歳と伝えられる。

柴田勝家は尾張国愛知郡に生まれ、織田信長の重臣となりました。 
天正3年(1575年)8月、越前の一向一揆を滅ぼした信長より、勝家は北ノ庄(越前の国の内49万石を与えられ、北ノ庄に城郭を築き、壮大な天守閣を造営した。 

1582年6月2日、本能寺の変により信長が亡き後の10月、お市の方を妻に迎えたが、羽柴秀吉と対立した勝家は、天正11年(1583年)4月、賤ヶ岳の戦いで秀吉に敗れ、4月24日、北ノ庄城にて妻のお市の方と共に自害した。 

お墓はお市の方とともに、福井市左内町の西光寺にある。
享年62歳と伝えられている。

北ノ庄鎮守稲荷大明神。
柴田勝家が北ノ庄城築城の際、京都の伏見稲荷より勧請したもの。

神社内に再現されている井戸は、「お市の水」と名づけられ、幸福な三姉妹にちなんで、訪れる人が美しく幸福になるように願っているとのこと。

園内には、勝家公、お市の方、三姉妹の銅像が建てられているほかに、勝家公の子孫であるとされる日本画家、平山郁夫氏揮毫による記念碑もある

参道脇に建てられた「北の庄城・お市の方・殉難将士・慰霊碑」。

境内社のひとつ「三姉妹神社」。茶々、初、江を祀る。
長女・茶々(淀殿・淀君/1569~1615)は豊臣秀吉の側室となり、秀頼(1593~1615) を生む。
次女・お初(常高院/1570~1633) は京極高次(1563~1609)の正室。
3女・お江与(崇源院/1573~1626)は2代将軍・徳川秀忠(1579~1632)の正室で3代将軍・家光(1604~51)の母。

柴田神社社殿

北の庄城へのアクセス、行き方歩き方

福井県福井市中央1
JR北陸本線、福井駅下車、徒歩5分

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