二つ目の訪問地は御塚・権現塚古墳(おんつか・ごんげんづかこふん)、福岡県久留米市大善寺に隣接して所在している二つの古墳を合わせた併称。
1931年10月21日に国の史跡となった。
権現塚古墳は御塚古墳の北隣にある。
2重の濠を巡らせた円墳で、外堤の直径は約150メートル、墳丘は径55メートル。
外濠は一部埋め立てられた所があり渡ることが出来るが、墳丘は内濠があり渡ることが出来ない。
内堤上からは埴輪片や土器などが発見されているが、古墳そのものの築造年代判定資料に乏しく内部構造も不明である。
周辺の発掘調査によれば、遺物などから築かれたのは5世紀後半から6世紀前半代と考えられており、これらの古墳に埋葬された人物は「日本書記」に名の見える、この地方の豪族「水沼君」の一族と考えられている。
内濠の周囲を一周してみる、一周数分で、とくにこれといった目新しいものはない。
右が権現塚古墳で左が御塚古墳、外観は前方部が短く平坦なため、その形状から帆立貝式前方後円墳とも呼ばれる。
弘化5年(1848年)に測量を行った久留米藩の学者矢野一貞の写生図では、3重の堀で囲み直径が130メートル程あったことが分かる。
県道側に古墳の入り口らしいものが見える、ハイって入れないこともなさそうだが、団体で押し入るには少々無理がありそうだ。
現在、前方部をめぐる部分は福岡県道23号久留米柳川線が開通したため殆ど原形を留めていない。
土木行政のいい加減さが惜しまれる、この後いたるところでこういう風景を目にすることになる。
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御塚・権現塚古墳へのアクセス、行き方歩き方
久留米市大善寺町宮本
西鉄天神大牟田線「大善寺駅」下車(徒歩15分)
またはJR「久留米駅」より西鉄バス(15)番利用、「御塚」バス停下車
九州自動車道久留米I.Cより約40分