閉ざされた扉の静寂 旧居留地38番館

久し振りに訪れたが旧居留地38番館が改装工事のため閉館していた


久しぶりに旧居留地を訪れた。
しかし訪れた日は、旧居留地38番館が改装工事のため閉館していた。
扉は静かに閉ざされていたが、その存在感は変わらず、街の一角に凛と佇んでいた。

過去の訪問記

神戸旧居留地 38番館
旧居留地 散策

囲いの隙間から”ニケの像”の一部が見えています

この像は、翼を広げたニケが船のへさきに降り立つ瞬間を表現しており、動きのある姿態と風に吹かれる衣のひだの表現が非常に巧みです。

最も有名なのがルーヴル美術館に所蔵される「サモトラケのニケ」です。
制作年代:紀元前190年頃(ヘレニズム期)、発見場所:エーゲ海のサモトラケ島(現在のサモトラキ島)

38番館は、レトロモダンな洋風建築で、街路樹や街灯との調和が美しく、神戸旧居留地の象徴的存在
1980年代の旧居留地再生の象徴としても知られ、神戸らしさを体現する建物のひとつ

改装工事では耐震化など構造的な改修も含まれる可能性あり

入居していた「エルメス」「コムデギャルソン」は周辺のBLOCK30・BLOCK32へ移転

「PATISSERIE TOOTH TOOTH」は閉店

再オープンは2027年度を予定しているそうだ

1929年、アメリカ人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計により建てられたこの建物は、当初シティバンク神戸支店として使用されていた

鉄骨鉄筋コンクリート造の重厚な構造に、アール・デコの意匠がさりげなく施され、旧居留地の街並みに溶け込むように佇む姿は、まさに「神戸らしさ」の象徴だ。

その後、大丸神戸店の倉庫や事務所として活用され、1980年代の旧居留地再生プロジェクトでは、街の再生の象徴として注目を集めた。

38番館の魅力は、単なる建築美にとどまらない。
周囲の石畳、街路樹、クラシックな街灯といった要素が織りなす風景は、まるでヨーロッパの街角に迷い込んだかのような錯覚を覚える。

特に午前中、東側から差し込む柔らかな光が建物のファサードを照らす時間帯は、写真愛好家にとって絶好のシャッターチャンス。

建物の陰影が際立ち、歴史の深みを感じさせる一枚が撮れるだろう。

1868年に神戸港が開港し、外国人用の居留地が設けられた

南京町は、横浜中華街・長崎新地中華街と並ぶ日本三大中華街のひとつ。
神戸の港町らしい開放感と、濃密な文化が交差する場所です。

当時、清国との間には通商条約を結んでいなかったため、華僑は居留地内に住むことを許可されずに、西隣に住み始めたのが南京町の始まりとされる。

1945年の神戸大空襲で全焼。
戦後は主に進駐軍相手の歓楽街として復興したが、その名残もあって退廃化が進み、1970年代までは路地の舗装もされず、周辺には船員向けのバーが立ち並び、夜になれば街娼が立つようなエリアとなっていた。

1960年代には純粋な中華料理レストランが1軒まで減少したこともあった。

仕方ないので、周辺のウィンドウショッピングを楽しむことにした


石畳の通りを歩きながら、ルイ・ヴィトン、バレンシアガ、ディオールといったブランドショップのショーウィンドウを眺める。

季節のディスプレイが街の空気と調和し、まるで一枚の絵画のようだった。

BLOCK30やBLOCK32に移転したショップも新たな表情を見せており、旧居留地の再構成が進んでいることを肌で感じる。

建築とファッションが交差するこのエリアは、ただの買い物ではなく、都市の美意識を体感する場でもある。

カメラを構える手が自然と動き、光と影が織りなす街角を切り取る。
38番館が再びその扉を開く日まで、私はこの街の変化を記録し続けたいと思った。

今年も旧居留地イルミネーションを開始します!~光に包まれる旧居留地~

フォトジェニックなレトロ建築がずらり! 「神戸旧居留地」の近代建築をめぐる街歩きコース

神戸旧居留地

三宮のツアーを探す


神戸旧居留地 38番館三宮のツアーを探す

≪バスツアー/テーマのある旅特集≫クラブツーリズムお勧めツアーこちら!

宿泊施設を探す

じゃらんで兵庫のホテル・宿泊施設を探す

おすすめの旅行プラン

おすすめのツァー・観光地
旅行体験からおすすめする感動の旅行記


評価が高いのに1万円以下のプラン大特集

日本100名城巡りを始めて足かけ3年、足でたどった 名城を訪ねる旅

人JTB気旅館・ホテルも直前だからこの価格!

足掛け15年足でたどった桜を訪ねる旅

この記事に掲載されている情報は、公開時点のものです。