京阪枚方市駅近くの交差点に宗佐の辻(そうざのつじ)碑がある。
枚方宿は、岡新町東端の東見付(ひがしみつけ=現在の新町1丁目)から西見付(にしみつけ=現在の堤町西端)まで約1.5キロに及び最盛期には本陣や旅籠(はたご)など家数341軒、人口1592人もの大きな宿場町だった。
枚方宿は遊郭も栄えたようで「送りましようか、送られましょうか、せめて宗左の辻までも」と詠われ遊郭から客が帰るときに遊女が宗佐の辻まで見送ったそうだ。
宗左とは、江戸時代製油業を営んでいた角野宗左(かどのそうざ)のことで、宗左が住んでいた辻は、京街道と磐船街道の分岐点になっていた。
現在の宗佐の辻には京街道と磐船街道の追分を示す文政9年(1826年)建立の追分道標があり、正面に「右大坂みち」、側面に「願主大阪」とあり和泉屋、近江屋、錦屋、小豆嶋屋と、刻まれている。
京街道枚方宿
東海道品川宿から数えて56番目の宿場町。
東西全長約1.5kmで、豊臣秀吉築造の文禄堤を利用し、近世初めに京街道として整備されました。
江戸時代には参勤交代の際に紀州徳川家が定期的に宿泊したほか、淀川において京都と大阪を結ぶ三十石船の中継港としても賑わいました。
見付とは、もともと見張りの番兵を置いた軍事施設で、江戸城では外堀に沿って多数の見付が配置されていました。
赤坂見附、四谷見附といった地名はその名残です。
宿場の入り口にも見付がありました。
江戸側にあるものを江戸見付、京側にあるものを上方見付と呼びます。
近世後期になると、見付は各地の一里塚と同じように道路の拡張などで撤去されたようです
枚方宿の東と西の入口を東見附・西見附と呼んでいました。
『河内名所図会』(享和元年-1801年)には、淀・伏見方面に向かう大名行列が天野川の橋に差しかかり、見送りに出た宿役人が東見附で待ち受ける光景が描かれています。
東海道品川宿から数えて56番目の宿場町。
東西全長約1.5kmで、豊臣秀吉築造の文禄堤を利用し、近世初めに京街道として整備されました。
江戸時代には参勤交代の際に紀州徳川家が定期的に宿泊したほか、淀川において京都と大阪を結ぶ三十石船の中継港としても賑わいました。
町家は、農家と比べて間口が狭く、奥行が深いことに特徴があります。
枚方宿の町家も間口2間半から4間のものが多く、3室の居室を縦1列に並べ、その片側にトオリニワを配するのが基本形式で、カマヤ(炊事場)は裏手に設けられます。
鍵屋のように、カマヤを表側に設ける遺構はほとんど残っていませんが、煮売屋などカマドを使う商売をしていたものと考えられ、かつては多く存在したと推察されます。
枚方宿本陣跡、今はミニ公園になっている。
本陣は池尻善兵衛家(江戸屋)が継承し天皇・将軍・大名などの宿舎として設置された。
他に紀州藩専用本陣(中島九右衛門-柴屋)脇本陣(河内屋与左衛門家、銭屋藤四郎家)があった。
枚方寺内町の形成
枚方は京・大坂の中間に位置し、古くから交通の要衝でした。
16世紀半ばには、枚方丘陵先端部付近に枚方寺内町が形成されていました。
永禄2年(1559年)に石山本願寺から枚方御坊に入寺した蓮如の13男実従は、その日記『私心記』に、寺内町に隣接して岡、三矢の集落があったことを記しています。
実従は三矢口から淀川の船に乗っており、この頃の枚方寺内町と三矢は一体的な町を形成していたと考えられます。
枚方宿見取り図。
今回、枚方市駅から枚方公園駅まで歩いた。
途中、意賀美神社(おかみじんじゃ)に立ち寄り梅を見たが別葉とします。
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