必ず写真が撮りたくなる! キラキラした言葉の中に生き方のヒントがあります。
写真のことで悩んだら、ハービーさんに聞いてみよう
温かい眼差しを感じる写真やエッセイで人気の写真家ハービー・山口による写真の撮り方についてのはじめての本。
写真が大好きな人、写真の撮り方をもっと知りたい人にとっても必読の著。
写真を撮り続けていく中で、もっと上手くなりたいとか、もっと自分の写真を深くしたいという思いに何度もかられ、その度に写真集や書籍を買いました。
しかし、中には読破出来ないままの写真論を述べた書籍もあるんです。
それは文章が個人的過ぎて、自分に当てはまらなかったり、言い回しが 難解だというのが原因でした。
そこで、上手い写真や深い写真を撮るための、単純で解りやすく、汎 用性があり、ヒントになるようなシンプルで短い表現をずっと探すようになりました。
そうした中で、ふと目ざめた時や、近くのカフェで、単純で理解しやすい文言が頭をよぎると、それを大切にしようと思いました。
その一言を忘れないで、明日からのヒントにすれば、良い写真や人生 につながるんではないかと期待したんです。
そこで、忘れないうちに現場でスマホからツイートした文言がこの本の原型です。
さらにシンプルな表現なので、写真という2文字を他の分野、例えば 演奏とか、あるいは仕事に置き換えても通じる一面があります。
写真とともに、「成るほど、良いじゃないの! 」と楽しんでいただけたら幸いです。
【著者まえがきより】
ポートレートを撮る際、頭上にスペースをとると希望が写り、靴や足下まで入れるとリアリティーが写る。
横位置は被写体の周囲の状況を説明し、縦位置は被写体の本質に迫る。
「写真に季節があるとしたら?」
「春と秋が好きです。だって、春には希望が写り、あきにはさびしさが写るから!」
「それでは、夏と冬は?」
「夏は色気が写り、冬は背中に人生が写るんだ!」
【本文より抜粋】