河内国一之宮 太古の聖域 枚岡神社

カレンダー
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  


枚岡神社は今から2681年前に建てられた古社だと伝えられている。

おまつりされている神様は「天児屋根命」。
初めて神事を執り行った”まつりごとの神様”だ。

天岩戸開きという有名な神話の中でアメノコヤネノミコトは、岩の中にお隠れになった天照大御神をお出しするため、祝詞を奏上し、注連縄を張るなどの祭祀をおこなった。

枚岡神社はそんな神事を司る神様、天児屋根命(アメノコヤネノミコト)を主祭神としておまつりする他、妃神の比売御神(ヒメミカミ)、経津主命(フツヌシノミコト)、武甕槌命(タケミカヅチノミコト)をおまつりしている。

天児屋根命の任務とは

天岩戸開きで活躍された天児屋根命は、その後時代が下って天孫ニニギノミコトが天上の世界から地上に降臨された時、一緒に降臨された。
その際アマテラスオオミカミから「天孫輔弼(てんそんほひつ)」という言葉を授けられたのだ。

天孫輔弼(てんそんほひつ)・・・天孫は天皇陛下のこと。
輔弼は”よくお助けしなさい”という意味。

つまりアメノコヤネノミコトは「天皇をよくお助けする」という任務をもって地上に降臨されたのだ。

国土平定を祈願したのが始まり

枚岡神社の創始は皇紀前3年(紀元前657年)、つまり初代神武天皇が天皇に即位される3年前にできた神社だ。

国土統一を目指し九州日向国から東征してきた神武天皇は、ちょうど現在の枚岡神社の背後にある生駒山を越えて大和国に入ろうと試みた。

しかし長髄彦(ナガスネヒコ)という豪族に阻まれ戦争が起きてしまう。

ナガスネヒコは、ニニギノミコトよりも早く天孫降臨したと伝わるニギハヤヒノミコトの親戚。

ニギハヤヒノミコトは枚岡神社のすぐ近くに鎮座する石切劔箭神社の御祭神だ。

枚岡神社は坂の多い神社だ、名横綱大鵬幸喜の言葉が張り出されていた。
まさにその通りだ、ここで大鵬の言葉を見るとは思わなかった。

奈良の春日大社に祭神二柱を分祀したことから「元春日」とも呼ばれる枚岡神社。
 
祭神の一柱である武甕槌命は、神鹿に乗って旅立たれたことから、枚岡神社では鹿が神使いとされています。

境内には、なで鹿(神鹿)と呼ばれる狛鹿が安置されており、健康と家族の平安、子供の幸せ、旅行安全などを祈願して撫でるとご利益がいただけるといわれています。

青銅製神鹿の手水所です。
ここで手と口を清めます。

その後、すぐ傍の御祓川(夏見川)に架かる行き合い橋を渡って身を清めます。

橋の手前両側には、石製の神鹿が、左側にはヤマモモの木があり参詣者を迎えています。
モモには邪気を祓う力があるといいつたえられ、記紀の神話にも記されています。

鹿は神の使いであり、神聖さが穢されないよう見張っているかのようです。

境内に小川が流れている神社が多くあります。

水の霊性により、境内が清浄に保たれ、かつ参拝者の罪や穢れが祓清められると考えられているからです。

枚岡神社の夏見川は別名「御祓川」おはらいがわと呼ばれています。

この川を渡ることで、参拝者は罪穢れが祓われ、清浄な心と身体で参拝することができます。

摂社 若宮神社

ご本社の御子神様をお祀りしており水神ともいわれています。

社の後方にはご神水が湧き出る「出雲井」があり、参道からご神水をお受けいただけます。

拝殿右手を奥に進んで行くと、巽参道があります。

右手は「宝基の森」と言われ古くより称えられる神がいる森で、神聖な場所となっています。

霊泉の白水井

若宮社を過ぎると左手に白水井があります。

現在、白水井を汲むことはできませんが、元々は白い水が湧き出ていて「眼病効果」「お乳が飲むと出るようになった」などという言い伝えがある霊泉です。

通奥に見えるのが「天神地祇社」。

通路奥の小高いところに「天神地祇社」が西向きに鎮座。

本社の境内社や当地周辺の神社をここに合祀しています。

平成・令和の大造営以前は若宮社以外の全ての境内社をここに合祀していました。

大造営で一新され、春日造風の覆屋の中に妻入切妻造の社殿が納められています。



拝殿前参拝所を右奥方向にすすみます。

南北に御本殿前斎庭と梅林を結ぶ参道が巽参道です。

この参道を境にして、東側は「宝基の森」と古くより称えられる神のいます森があり、ここは人が神と出会い、心をうつし祈りを捧げる神聖な場所です。

天神地祇社のさらに南側、枚岡梅林へと出るところに「楠正行公縁の井戸」があります。

このように当社は多くの井戸があり、生駒山から湧き出る水を神聖視していることが窺えます。

境内にある滝行場。生駒山の麓や山腹に鎮座する寺社ではよく見かけるものです。

恐らく生駒山を拠点に活動した修験道と結びついたものと思われます。

関連記事

【最新】全国旅行支援(最大40%割引でお得に宿予約)

参考になった本シルバーエイジの健康読本もどうぞ

コメント