滋賀県大津市の比叡山延暦寺の門前町坂本に「山の辺の道」と呼ばれる歴史散歩道がある。
「山の辺の道」というと、日本最古の道として知られる奈良の古道を思い浮かべる方も多いでしょう。
一方、坂本の「山の辺の道」は、日吉大社から900m程、約15分で天台真盛宗総本山・西教寺まで、素朴な千体仏地蔵や、琵琶湖一望の絶景も楽しめる比叡山延暦寺への人々の憧れが今も色濃く残る古道。
なだらかに左右にカーブしながら多少の高低差がかえって興味をそそる。
山の辺の道に入るとすぐ左手に日吉古墳群の案内板と岩穴が現れます。
古代の歴史を感じることができます。
古道からの琵琶湖の眺望も素晴らしい、近江富士も見えています。
千体仏地蔵は比叡山へのあこがれ
昔、日吉大社の北側に八講堂と呼ばれる谷があり、寺屋敷が残っていた。
比叡山は、行者の修行場の為、一般の人の参詣は不可、その為、遠く比叡山から聞こえてくる読経に合わせ山麓の人々が小さな地蔵尊を谷のあちこちに祀り成仏を祈ったといわれている。
こうした地蔵尊が少し掘り起こされたものがいつの間にかこの場所に集められ、「千体仏地蔵」と呼ばれるようになった。
いずれも30cmから大きなものでも70、80cmほどで丸みを帯びた仏様です。
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