春を告げるザゼンソウ

滋賀県


今津町は座禅草群生地としては日本の南限とされています。

饗庭野(あいばの)の伏流水が創り出した自然の傑作、ザゼンソウの群生地。サトイモ科のこのめずらしい植物は、毎年2月から3月にかけて花を咲かせ、湖西地方に春の訪れを告げてくれます。

紫褐色の大きな仏炎苞(ぶつえんほう)を“仏像の光背”に、その中にある黄色い花を“僧侶”に見立て、僧侶が堂の中で座禅を組んでいるように見える姿が名の由来と言われています。

饗庭野の湿地帯に高密度で広く群生する。
1981年に今津中学の生徒が理科授業の観察時に発見した。

環境庁の自然環境保全基礎調査の特定植物群落に選定(1986年)、および滋賀県自然環境保全条例の緑地環境保全地域に指定(1989年)されている。

5cm程度の積雪があると、沼地の枯れ草が隠れて きれいな姿を見ることが出来るのですがこの日はあいにくもう積雪もありません。。

座禅草は花を咲かせる際に発熱する珍しい植物だそうです。

発熱は肉穂花序(にくすいかじょ)という部分で起こり、その温度は30度近くまで達するそうです。

そのため外気温がマイナスまで下がっても座禅草の肉穂花序は25度近くに保たれているそうです。

早春に雪の中からいち早く顔をのぞかせるのは、そのためかもしれません。

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