上社・下社の2社からなり、上社(小浜市龍前)を「若狭彦神社」、下社(小浜市遠敷)を「若狭姫神社」という。
別称として郡名から「遠敷明神」とも呼ばれる。
若狭彦神社2の鳥居代わりの2本の老杉。
元々は上社が祭祀の中心であったが、室町時代ごろから下社に移った。中世には社家の牟久氏が京の官人や有力御家人と結びつき、広大な社領を有した。
神紋は「宝珠に波」。これは彦火火出見尊(山幸彦)が龍宮で手に入れた潮を自在に操る潮盈珠・潮乾珠に因む。
御神水。
若狭彦神社には、2本の杉の木が根元部分で一つになっている巨大な夫婦杉がある
若狭姫神社、随神門。
若狭彦神社(上社)の祭神である山幸彦「彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)」は兄、海幸彦の道具で釣りをしている時、誤って針を無くしました。
針の行方を聞くため海神のいる竜宮城へ行った山幸彦は若狭姫神社(下社)の祭神である豊玉姫と出会い、そのまま結婚してしまいました。
何年か経ち、やはり海幸彦の針が気になってしようがない山幸彦が海神に相談したところ。
のどにその針が刺さった鯛が見つかり、無事針が見つかりました。
竜宮城から戻り、海幸彦に針を返した山幸彦は豊玉姫と幸せに暮らしたそうです。
若狭一の宮は神社の記録によりますと、奈良時代初期にあたる養老5年(721)に創建されたといわれています。
若狭一の宮は上社と下社の総称ですが、ふつう上社を「若狭彦神社」、下社を「若狭姫神社」と呼んでいます。
彦神社は和銅7年(714)遠敷郡下根来村白石に創られましたが、霊亀元年(715)現在の地に遷社したとされています。
祭神は、彦神社は彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと・山幸彦)、姫神社は豊玉姫命(とよたまひめみこと・乙姫)です。
共に、海上安全、海幸大漁の守護神として信仰されています。
若狭姫神社の千年杉。幹周/6.0m、樹高/30m、樹齢/約500年。
本殿、随神門は流造桧皮葺でいずれも県の重文に指定。
「乳神様」と書かれた説明板がある大イチョウ。
幹周/3.8m、樹高/30m。
陰陽石。
鯖街道の象徴石灯篭。
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若狭国一宮 若狭彦神社・若狭姫神社へのアクセス、行き方歩き方
福井県小浜市龍前(上社)・遠敷(下社)
JR東小浜駅→徒歩30分で若狭彦神社へ。またはJR東小浜駅→徒歩10分で若狭姫神社へ