この記事は誤って消去した記事の再掲です。
画像は2011年8月24日訪問時のものです。
吉城園は、二月堂の辺りを源流とする小川で、この吉城園の脇を通る「吉城川」からこの名を付けたのでしょうか。
名勝依水園西南にあり、万葉集にも詠まれた宣寸川(吉城川)に隣接している庭園。
当園の日本庭園は自然の起伏、曲線を巧みに取り入れて作庭されています。
茶室東側は、杉苔でおおわれた閑静なつくりで、周囲には紅葉が植えられ、春は新緑、秋は紅葉が彩りを添える。
吉城園(よしきえん)は、「興福寺古絵図」によると同寺の子院であります摩尼珠院(まにしゅいん)があったところとされています。
明治に奈良晒で財を成した実業家の邸宅となり、大正8年(1919年)に現在の建物と庭園が作られました。
池の庭は江戸時代からの地形の起伏、曲線を巧み に取り入れ、建物と一体となるように造られています。
周辺一帯は地下水脈が豊富に流れているといわれ、杉苔の育成に適し、全面が杉苔におおわれた庭園です。
茅ぶきの深い庇(ひさし)の下にはL字型の縁側があり、四季とりどりの庭園の風景が見渡せる。
園内は池の庭、苔の庭、茶花の庭からなり、苔の庭には離れ茶室があります。
かや葺きの茶室から眺めるこの杉苔の庭は、秋には紅葉の葉による赤色の絨毯で覆われ、なんとも言いがたい美しい景色と成ります。
吉城園への行き方・歩き方
吉城園
〒630-8213 奈良県奈良市登大路町63番地
TEL 0742-23-5821
FAX 0742-23-5836交通;近鉄奈良駅より徒歩10分
駐車場;公営、私営有り
入園料;250円 65歳以上であれば無料。
休園日;火曜日(祝日の場合は翌日)、1~3・7月、年末(12/28~12/31)
開園時間;午前9時から午後5時まで
問合せ;0742-22-5911