秋の山の魅力はもちろんきらびやかな錦秋だがわき役ともいえる景観がある。
メタセコイヤの日を透かした姿などは特に美しい。
紅葉の葉も然り。
アジサイの花ガラ、紅葉をバックにきれいです。
道端の小さな花にも美しさはある。
ラクウショウ、北アメリカ原産の落葉針葉高木。
アメリカ大陸東南部からメキシコに分布するが、日本にも移植され公園などで見られる。
湿潤地に適し、沼沢地での根元が少し水につかった状態(冠水)で自生することが多い。
このため日本ではヌマスギと呼ばれる。
葉はメタセコイアに似るが、メタセコイアが対生するのに対して、本種は互生するのが鑑別点となる。
湿地に植えると、幹の周りに呼吸のための呼吸根(気根)が出てくる。膝根とよばれる。
この時期ススキはなくてはならない植物、何とも言えない風情を醸す。
十五夜の月見には、ハギ(萩)とともにススキを飾ることが多い。
花札では、八月、すなわち旧暦8月、新暦の感覚で秋に相当する時節に用いられている。
奈良時代初期の歌人・山上憶良が『万葉集』(巻八 1538)にて「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花」と詠んだように、古来、秋の七草の一つに数えられている。
また、江戸時代中期の俳人・与謝蕪村は「狐火の 燃えつくばかり 枯尾花」と詠んでいるが、こちらは、夜の野原にて風に揺らめく枯尾花の情景を、怪しく燃え盛るこの世のものならぬ狐火に譬えた俳句だ。
長谷池の周りで逆光に照らされる紅葉を楽しむ。
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