日本100名城の一つ。
琉球王朝の王城で、沖縄県内最大規模の城(グスク)であった。
戦前は正殿などが国宝であったが、1945年(昭和20年)の沖縄戦と戦後の琉球大学建設により完全に破壊され、わずかに城壁や建物の基礎などの一部が残っている。
2000年(平成12年)12月、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されたが、登録は「首里城跡(しゅりじょうあと)」であり、復元された建物や城壁は世界遺産ではない。
シンボル守礼門は残念ながら修理中でした、しかし、修理中の守礼門を見ることもめったにないので記念にパチリ。
「久慶門(きゅうけいもん)」は別名「ほこり御門(うじょう)」ともいう。
歓会門(かんかいもん)が正門であるのに対し、ここは通用門で主に女性が利用したといわれている。
国王が寺院を参詣(さんけい)したり、浦添から以北の地方へ行幸(ぎょこう)するとき等に使用した門であった。
創建は1477~1526年【尚真王代(しょうしんおう)】といわれ、1983年(昭和58)に復元された。
順路の関係から現在は出口専用になっているが、往時は日常的に人々が出入していた門である。
石垣が凄いのは熊本城ですが、この首里城の石垣の先端の尖った形は最高。
沖縄のサンゴ石灰岩は脆いため、わざわざ全体を湾曲させ耐久性を高めているとか諸説あるようだが定説はない。
正門の歓会門から入場、漏刻門や、広福門の屋根も見えている。
「龍樋(りゅうひ)」は、龍の口から湧水が湧き出していることからそのように名付けられた。
この水は王宮の飲料水として使われていた。
また、中国皇帝の使者・冊封使(さっぽうし)が琉球を訪れたとき、那覇港近くにあった「天使館(てんしかん)」という宿舎まで、毎日ここから水をはこんだといわれている。
瑞泉門からの眺め。
首里城内には随所に眺望のよい場所がある。
城壁の手前にある礼拝所を「首里森御嶽(すいむいうたき)」という。
「琉球開闢(かいびゃく)神話」によれば、神が造られた聖地であるとされている。
また、城内にはここを含めて「十嶽(とたけ)」と呼ばれる10ヶ所の礼拝所があったといわれる。
琉球最古の歌謡集『おもろさうし』にも「首里森御嶽」に関する詩歌が多数登場する。
1997年(平成9)12月に復元された。
屋根を飾る龍、異文化漂う美しさ。
奉神門と北殿。
奉神門は首里城に入り、正殿の御庭(うなー)までにくぐるいくつかの門の中で最後の門。
左右に部屋がある長大な門で、門としての役割のほか、様々な儀式などに利用された。
正殿と南門。
正殿は国王が政務や儀式を行う際に使う場所で、首里城で最も重要な場所。
南殿は薩摩藩の接待所として用いられた。
そのため外観は正殿や北殿のような朱色ではなく、白木造りのままなのが特徴。
御庭(うなー)が紅白に分けられているのは儀式の際、諸官の配列をわかりやすくするため。
正殿に向かってのびる浮道は国王や中国使節ら、限られた人しか通れなかったという。
正殿1階の床に設けられた覗き窓から見た、首里城正殿の遺構です。
首里城正殿は創建以来、戦火・失火などにより4回の焼失と再建を繰り返しています。
ここに見える石積みは、焼失・再建を繰り返した首里城正殿の遺構です。
現在の首里城正殿は本来の遺構を保護するため、約70cmほどかさ上げして建築されています。
西のアザナからみた東シナ海、遠方に残波岬が見えています。
少し視線を左方向へずらすと渡嘉敷島、慶良間諸島などが霞んで見えます。
西のアザナを下から見上げたところ。
西のアザナは城郭内の西側に設けられた標高130mの物見台。
那覇市街と東シナ海が一望できる。
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首里城へのアクセス、行き方歩き方
住所:沖縄県那覇市首里金城町1-2
電話:098-886-2020
ゆいレール「首里駅」または「儀保駅」より徒歩約15分
ゆいレール「首里駅」から路線バス (首里城下町線8番)で「首里城前バス停」より徒歩3分
那覇空港から車で約11分
最寄の那覇ICから約5分