三船祭」の名前の由来は、白川天皇が行幸の折に、「和歌」「漢詩」「奏楽」に長じたものを3隻の舟に乗せて御舟遊びをされたといわれていることから「三船」とされています。
牛車が展示してあります。
三船祭は5月14日の車折神社(くるまざきじんじゃ)例祭の延長神事(行事)として昭和御大典を記念して昭和3年より始められた祭りで、毎年5月第3日曜日に嵐山の大堰川(おおいがわ)において、御座船・龍頭船・鷁首船など20数隻を浮かべて、御祭神である清原頼業公が活躍された平安時代の船遊びを再現する。
三船祭の拝観者は約10万人に及ぶ。
車折神社にてお出ましの式
御神体が白い布で隠されて運び出されています。
これから、嵐山までの行列が始まる。
渡月橋を渡る御神体。
御神体が御座船に運び込まれています。
水上ではこの御座船を中心に舟遊びが行われます。
指揮船で、祭の奉行が乗船。
太鼓のほかに拡声器を積んでいる。
全部で20隻以上が集まりますので会場の管理に使われている。
上流を目指す御座船、紅い船体が川岸の緑に映えます。
鷁首船(げきすせん)においては献茶式(けんちゃしき)が執り行われます。
例年、茶道三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)交代で奉仕するとの事。
こちらは龍頭船。
京都舞楽会の樂人が乗り、御座船の前で水上での舞楽を献じます。
戦場での舞楽。
日本今様詞舞樂会の今様船。
三船祭りのメインイベントは、なんといっても足利尊氏の故事にちなんでの扇流しの行事。
昔、足利尊氏が嵐山近くの天龍寺へ参詣の折に、お供の童子が誤って川に落した扇が川面を流れる優美な様をご覧になって大層喜ばれたことから、それ以後天龍寺参詣の際、お供の人々が競って扇を川に流したといわれています。
この祭礼に向けて公募から選ばれた「平成の姫君」や舞妓、芸者さんの「扇流し」が優雅に繰り広げられます。
川岸では、この扇を受けとろうと、芸事の精進ご利益を願う人たちでにぎわいます。
おやおやおばさん、傘の柄で扇を拾ってます。
このような儀式にマスクは無粋では。
三船祭へのアクセス行き方歩き方
市バス28「中ノ島公園」
京都バス71・72・73「車折神社前」
嵐電 嵐山本線「車折神社」