「無鄰菴」と名付けられた山縣邸は三つある。
最初の無鄰菴は山縣の郷里、長州・下関の草庵である。
名前の由来はこの草菴に隣家がない事による。
第二の無鄰菴は、京都の木屋町二条に購入した別邸、そして第三の無鄰菴が京都・南禅寺参道前に造営した別邸で、「無鄰菴会議」の舞台ともなった場所である。
第二の無鄰菴 京都の木屋町二条に購入した別邸
入口は、狭い道にひっそりとあります。
気をつけないと見落としてしまいそうな感じです。
庭園の入口の狭いこと。
隠れ家のようです。
遠目から川が遣水となってこちらに流れてくる構図になっています。
水のせせらぎがとても心地よいです。
薮ノ内流燕菴(えんなん)を模したといわれる茶室。
茶室内部の様子。
庭園の入口に入ってすぐの母屋から、庭全体が眺められます。
近代的ですが、美しい庭園です。
回遊式庭園の問題は他に人がいるといい写真が取れないところだが、ここは基本的に空いていて快適に撮影できる。
和風の母屋と洋館からなる。
庭園は山県有朋の指示に基づき、小川治兵衛(植治)が作庭した池泉回遊式庭園で、青芝が敷き詰められている。
琵琶湖疏水の清らかな小川が流れ、それを緑の苔庭が囲む。
小さな森の如く、様々に色づいた木々が、晩秋には錦絵のように葉を散らす。
洋館2階への階段から庭園を望む。
この洋館2階の間は、しばしば要人との会見に用いられた。
日露戦争開戦前の1903年(明治36年)4月21日にはここでいわゆる「無鄰菴会議」が行われた。
その時の顔ぶれは、元老山縣有朋、政友会総裁伊藤博文、総理大臣桂太郎、外務大臣小村寿太郎である。
無鄰菴・洋館1階内部
無鄰菴のお隣 “ 朝がゆ ” が有名な “ 瓢亭 ”さん
無鄰菴への行き方・歩き方
〒606-8437 京都市左京区南禅寺草川町31
電話075-771-3909
拝観時間/営業時間:9:00-16:30
拝観料・料金:400円
京都市営地下鉄東西線 蹴上駅から徒歩約7分
京都市営バス 神宮道バス停から徒歩約10分(西行き[三条京阪,京都駅方面行き]からは徒歩約15分)
京都市営バス 京都会館美術館前バス停(平安神宮大鳥居下)から徒歩約9分