地獄の火焔に包まれる矢田地蔵

京都府

新京極の西の通り「寺町通り」の三条のあたりに矢田寺があります。
境内と呼べるスペースはほとんど無く、アーケードからすぐお寺の中に入ったような感じになる身近さです。

寺町三条のアーケードの一角で、幻想的な提灯の明かりを灯す矢田寺。
本尊は代受苦地蔵といって、その人の苦しみを代わりに受けてくれるありがたい地蔵様。
地獄の火焔に包まれた姿をしていることから、地獄地蔵とも呼ばれている。

寺を開山した満米上人は徳の高いそうで、小野篁が弟子入りを望んだほどだった。
地獄で閻魔法王を補佐していた小野篁は、不安や悩みに苛まれていた閻魔法王のために、満米上人を地獄へ招いた。

上人は閻魔法王に菩薩戒を授け、苦を取り除くことができたので、お礼に地獄の見学を許された。
そこで上人は、亡者に代わって地獄の責めを受けている僧を見た。
その僧こそ地蔵菩薩であり、満米上人に現世に戻ったら自分の像を造りなさい、生きている人を救ってあげようと告げた。

そこで満米上人は、小野篁の協力を得て、郡山の矢田寺を模した別院を五条坊門近辺に建立した。
これが矢田寺の始まりだという。

業火の中で人々を助けるお地蔵さんが・・・。

矢田寺の鐘は送り鐘とよばれている。
お盆の時は六道珍皇寺の迎え鐘の音色であの世から死者の霊がきて、お盆が終わると矢田寺の送り鐘であの世に帰って行くといわれる。

びんずるさん。撫で仏とも言われ、自分の体の悪い部分を撫でる事でご利益があります。

かわいお地蔵さんが沢山・・・
また、慈悲を授けるしあわせ大日如来・・・女の子のお参りが多い筈です。

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矢田寺への行き方・歩き方

開門時間:8:00~19:30
住所:京都府京都市中京区寺町通三条
料金:境内自由
お問い合わせ先
矢田寺 Tel:075-241-3608

アクセス
JR「京都駅」から地下鉄「烏丸御池駅」乗換~「市役所前駅」~徒歩3分、
またはJR「京都駅」から205系統のバス「河原町三条」~徒歩3分
京阪本線三条駅6番出口より三条通り西へ、寺町通り北へ徒歩5分