冬まぢか 今庄でそばを食す

北陸

青春18きっぷ消化の旅、今庄へ来た。

昼下がりの今庄駅前、犬がのんびり昼寝、降車客は4名のみ、静まり返った田舎の駅頭。

何か師弟関係のようなアベックに声を掛けられる、「蕎麦食べにきはったんですか」そうだと答えるとどこかいい店知りませんかと。

何軒かあるが今日はすぐそこの忠兵衛そばに行くつもりだと言うと、いっしょに行きたいという。
話の内容から女性の方が先生のようだ。

忠兵衛そば、今回が2度目の来店、今回は囲炉裏の間で熊の敷物の上でいただくことに、先客が2名いた。

皆、わざわざ、そばを食しに来ている。

小さめの盛り、なめこ、生わさび、おろしと3杯いただく。

食後の散歩、明治11年に明治天皇が北陸地方を巡幸された際に行在所となった明治殿。

軒先に先日の寒波襲来のときのものだろう残雪が少し。

帰りに店のかみさんにこの雪のことを話すと、雪は降ってませんという、いや、先ほど明治殿のところで残雪を見たというと、ああ、この辺りでは30センチ以下の雪は降ったと言わないんです・・・・

古い旅籠、2階部分には袖うだつがある。

脇本陣格の格式を誇る建物で、内部には橘曙覧(たちばなのあけみ)や岩倉具視の書が残されている。

また、水戸の天狗党が上洛のとき宿泊し、造り酒屋だったこの家の酒で風呂をわかして入浴したともいわれている。

今庄宿の街道は、道を急に曲げたりして遠くを見渡すことが出来ないように作られている。

これを矩折(かねおれ)または枡形(ますがた)と言い、武者だまりに使ったり、また敵の侵入の勢いを弱めることが出来るように防御を考えた構造。

傾きかけた陽を受けてススキがきれいだ。

ブラしてイメージで表現して見る。

今庄宿、過去の記事集

その先は曲がり角 かねおれ のある今庄宿
今庄は、江戸時代を通じ宿場として越前でもっとも繁栄した。 初代福井藩主 結城秀康 … 続きを読む →

今庄宿散策と越前そばの店
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お昼の後は木漏れ日の中を麓の寺院巡り。 今庄の町しか歩かない人にはない楽しみです … 続きを読む →

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福井地方では生活感のある露地を「ずし」と呼ぶようです。 今庄宿を散策しています。 … 続きを読む →

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今庄宿へのアクセス、行き方歩き方

南越前町今庄総合事務所 0778-45-1111
今庄町観光協会 0778-45-0074

JR今庄駅から徒歩5分/北陸自動車道今庄ICから車で10分