この記事は誤って消去した記事の再掲です。
画像は2011年9月12日訪問時のものです。
采女祭のクライマックスを飾るのは、雅楽を奏でながら猿沢池を回る二艘の管弦船でしょう。
それぞれの船首に、龍と鶴 の頭を艶やかに飾られたこの船は、兵庫県赤穂市の熟練船大工によって、2002年にこのお祭りにために新造されたものです。
この船は普段は春日大社に保管されています。
ライトアップされた興福寺五重塔と鷁首船(げきすせん)
鷁首船にはミスうねめとミス奈良が乗っています。
池の東南の一角には、采女が入水する時に自分の着物を掛けたといわれている柳の木があり、今も「衣掛柳(きぬかけやなぎ)」の名で知られています。
猿沢池の西北の隅に鳥居を背にした珍しい後ろ向きの神社があります。
これが采女神社で『大和物語』によりますと「奈良時代に帝に仕えていた采女(後宮で帝の給仕をする女官の職名)が、帝のご寵愛が衰えたのを嘆いて猿沢池の池畔の柳に衣を掛け、入水したので、その霊を慰めるために社を建てた。
しかし、采女は我が身を投じた池を見るにしのびないと一夜のうちに社を後ろ向きにした。」と伝えられています。
普段、采女神社は閉じているのでお参りできません。
池に身投げした采女が、もうい悲恋は繰り返さないようにと、いまではこの神社は縁結びの神様として祀られています
入水した采女が 福島県郡山市の 出身ということで そのことが縁で 奈良市とは姉妹都市に 現在も市長さん はじめ 福島県郡山市からも 参加されています。
福島県郡山市でも 采女祭が あります。
興福寺五重塔のライトアップも始まり、お祭り気分が満ちてきます。
祭りに参加する巫女さんたちも着席、間もなく采女神社で、春日大社神官による「花花扇奉納神事」が執り行われます。
巫女さんたちの管弦船への乗船が始まりました。
篝火も灯され、いよいよ管弦船の儀の始まりです。
龍頭船には花扇使が乗っています。
こちらは鷁首船(げきすせん)。
ミス奈良と福島県郡山市から来たミスうねめが乗っています。
クライマックスは船は池の中心に向かい花扇を浮かべます。
花扇にはロープがついていて船に引っ張られ岸にたどり着き祭りは終了します。
花扇はこのあと采女神社に飾られ、一般に見学することができます。
采女祭開催日は中秋の名月に行われます。
采女神社への行き方・歩き方
JR奈良駅から徒歩20分、近鉄奈良駅から徒歩10分
問い合わせ先(社)奈良市観光協会
電話番号0742-22-3900