両足院は、建仁寺境内にある建仁寺塔頭です。
通常は庭園拝観、座禅の予約をすることで中に入ることができます。
今回は、平成23年6月10日(金)~7月10日(日)まで開かれている夏期特別拝観半夏生の特別公開にて庭園を拝観させていただきました。
書院前にある池泉回遊式庭園には、絶滅危惧種に指定されている半夏生が自生しております。
花が咲く時期だけ、花のすぐ近くにある葉っぱが白くなって、花びらのようになる不思議な植物です。
大変珍しい植物のため、恐らく京都では植物園とこのお寺でしか見ることができません。
山門をくぐりますと、白砂と青松の唐門前庭が迎えてくれます。
この半夏生という植物は別名カタシログサ(片白草)とも、カラスビシャク(烏柄杓)ともいわれるどくだみ科の薬草。
建仁寺両足院で半夏生(はんげしょう)の庭がこの季節だけ特別公開されています。
庭園は300坪あり、半夏生は京都府指定の名勝として書院前庭の池泉回遊式となっていて北側に水月亭と臨池亭の二つの茶室を持っている。
書院の縁側に腰掛けて、ゆっくりと半夏生の庭を鑑賞します。
詳しく説明してくださるガイドさんもいて、至れり尽くせりです。
池の北側にあるのが織田有楽斎好みの如庵を模したと言う「水月亭」、右に六帖席「臨池亭」
庫裏と方丈を結ぶ廊下に面した、閼伽井の坪庭。
閼伽(あか)とは、神仏に御供えする水のことで、その水を汲む井戸が閼伽井です。
方丈の竹も、こうしてみると実に絵になります。
両足院への行き方・歩き方
所在地 :〒605-0811 京都市東山区小松町591 建仁寺内
TEL 075-561-3216
FAX 075-561-3270
京阪電車「祇園四条」 から東へ信号二つ目、花見小路南へ突き当り、徒歩7分
阪急電鉄「 河原町 」 から徒歩10分
JR京都駅より 市バス 206系統・100系統
「東山安井」下車、安井通りを西行き、徒歩2~3分
「南座前」下車 徒歩7分
「祇園」下車 徒歩10分