万葉故地 橋本の万葉歌碑 JR隅田駅前

和歌山県


JR隅田駅は相対式2面2線のホームを持つ行違い可能な地上駅。
和歌山線の電化時に無人化された無人駅(現在の管理駅は橋本駅)。

駅舎と下りホーム待合室には落書き防止のため橋本駅長の依頼を受け2011年4月29日から沿線の隅田中学校美術部員によりイメージキャラクターや地元の風景などの絵が描かれ、同年12月27日に完成式典が開催され。

すみだ河原

落合川を渡り、隅田町芋生を過ぎれば、紀ノ川の河谷は広くなって、いまJR隅田駅もあるほどだが、かつては、隅田八幡宮の近くまで広い河原となっていたようだ。

           
亦打山(まつちやま) 夕越え行きて 廬前(いほさき)の

隅田(すみだ)河原に ひとりかも寝む

        弁基(巻三-二九八)

亦打山を夕方に越えて行ってノ廬前のすみだ
       河原に今夜は独り寝ることであろうか。

旅に出て安らかな宿がなく独り寝ることは非常な苦しさであっただろう、

歌の「隅田河原」は、その一帯の総名であったのだろうが、廬前の名は、こんにちはもう消滅してしまっている。

*作者の弁基はお坊さんです。大宝元年三月に還俗し、春日蔵首老となり大宝律令のもとで官人として活躍した。

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