ヒマラヤ産種には青い花を咲かせる種があり、それらはヒマラヤの青いケシとして非常に有名であるが、本種の分布の中心はチベットから中国西部にかけてであり、ヒマラヤはむしろ分布の辺縁域に当たる。
咲くやこの花館では長年メコノプシス(青いケシの仲間)を栽培展示してきていますが、この1,2年うどん粉病と呼ばれる菌による被害を受けてきました。
以前にも一度被害が出て、冷房室内が汚染され栽培が困難となりました。
今回は被害の少ない屋外で開花をさせました。
本日一年ぶりに開花したのはメコノプシス‘シェルドニー’(Meconopsis x sheldonii)と呼ばれるメコノプシス・グランディス(Meconopsis grandis)とメコノプシス・ベイレイ 旧:ベトニキフォリアと(M.baileyi =betonicifolia)の雑種です。
この雑種はグランディスとベイレイの中間的なものから、ベイレイよりのものなどさまざまな形態のものが出現します。
今回のものはベイレイ10%、グランディス90%で葉のつき方や花の色がほぼグランディスと思ってよいものです。
当館ではブータン、チベット、雲南、四川で採種したメコノプシスを何度も育苗してきていますが、ワイルドそのもので難しいものが多く、時折しか展示できていません。
雑種化すると各個体のもつバイタリティを併せ持つ個体も生じ、生き残った個体には栽培しやすい系統のものも出現します。
2018.04.12の記事より
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