戦前の朝鮮や満州に三中井百貨店を展開した、中江4兄弟の末弟・準五郎の邸宅では、当時の百貨店経営の資料に加えて、五個荘の郷土玩具である小幡人形や土人形が多数展示されていました。
ここの提案は綺麗に整備されていて、見ごたえがあります。
明治38年(1905)に発足した三中井呉服店。
戦前には、朝鮮半島・中国大陸で20余店舗を擁する大百貨店として隆盛を誇りました。
しかし、昭和20年(1945)敗戦と共に衰退。
この三中井を経営したのが、金堂に本部を置いた中江勝治郎を中心とする中江家でした。
中江準五郎もその一族で、昭和8年(1933)に建築された邸宅は、近代近江商人の本宅の典型として整備し公開しています。
毎年、2月から3月にかけて行われている「商家に伝わるひな人形めぐり」では、滋賀県の特産品・近江上布を着せた創作ひな人形などが展示されています。
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