愛染祭り(あいぜんまつり)は、大阪府大阪市天王寺区に位置する和宗総本山四天王寺の別院・愛染堂勝鬘院、通称「愛染さん」で催される祭りを指し、天神祭、住吉祭に並ぶ大阪三大夏祭りの一つ。
どれも、愛染さん、天神さん、住吉さんと愛称で呼ばれることが多いことから、「大阪の夏祭りは愛染さんで始まって住吉さんで終る」
また、このお祭りのために浴衣を新調して着る風習から、別名「ゆかた祭り」とも呼ばれ、親しまれています。
あべのキューズモール3階スカイコートで開会式があり、オープニングは、「摂州地車囃子かずら」による「龍踊り(天神祭でも見られるもの)」。
前傾姿勢で肩から指まで巧みに動かし、まるで龍や蛇が身をくねらせているように踊ります。
愛染まつり2014 「摂州地車囃子かずら」による「龍踊り(天神祭でも見られるもの)」
「龍踊り(天神祭でも見られるもの)」 動画
大阪夕陽丘学園による浴衣ファッションショー。
浴衣を着て訪れる参詣者が多く、浪速の、いとさん(長女)、なかいとさん、こいさん(次女以下)たちが、この時期から浴衣を着始めることから、浴衣まつりとも呼ばれています。
大阪夕陽丘学園のお嬢さんたちが自前の浴衣で勢ぞろい。
宝恵かごの担ぎ手「愛染女組」が元気な歌と踊りで盛り上げ。
愛染まつり2014 愛染女組によるオリジナル曲「愛染ぱらぱら」
愛染まつり2014 愛染女組によるオリジナル曲「愛染ぱらぱら」 動画
6月30日の宵宮、7月1日の本祭、7月2日の残り福の3日間の間に、梅雨期なので、必ず、一度は雨に遭うので、愛染パラパラといわれます。
愛染さんへおまいりして、その行き帰りの途中で、この愛染パラパラに出あうと、その二人は結ばれるとか、愛染まいりの帰りに芝居を見るとけんかするのが良いといわれます。
「愛染娘」には、全国から300人を超える応募があったようで、内5人が関西、また2人は中国/ベトナムからの留学生で浴衣の柄が他の10人と異なります。
出発式では簡単な「駕籠あげ」も見せてくれます。
愛染まつり2014 宝恵駕籠 「駕籠あげ」
宝恵かごの名前の由来は、江戸時代の年号「宝永(ほうえい)」です。
「愛染まつり」の一大イベントともなっている宝恵かごパレードは、この宝永年間に芸妓(芸者さん)が駕籠に乗って愛染堂にお参りに来ていたのを再現しています。
十数年前までは愛染娘ではなく、実際に北新地や今里の芸者さん達が宝恵かごに乗ってパレードしていました。
かけ声
愛染さんじゃ、ほぉ・えっ・かぁ~・ごっ♪
べっぴんさんじゃ、ほぉ・えっ・かぁ~・ごっ♪
商売繁盛、ほぉ・えっ・かぁ~・ごっ♪
この掛け声は平成13年より、
「21世紀に残したい大阪の音風景」に選定されています。
「藍染娘」と「藍染女組」全員で大阪〆~!
天王寺の地下街「あべちか」を徒歩で回ったあと、天王寺公園前から、いよいよ「宝恵駕籠パレード」が勝鬘院に向かって出発します。
愛染堂については、またあらためて。