「出女」を取り締まった箱根関所

通行時間は明け6つから暮れ6つまでと規定されて夜間通行は原則禁止された。
これにより、「入鉄炮に出女」に象徴される厳重な監視体制が採られた。

後に、寛永年間に同じ東海道の今切関所との役割分担が定められ、今切が江戸に入る鉄砲(入鉄炮)を監視し、箱根が江戸から出る女性(出女)を監視する任務を主とするようになった

江戸口御門
京口御門の対面側にあります。
高麗門という形式の門で、その高さは6.1mで、大番所・上番休息所をしのいでいます。
屋根や外観は「栩葺」、「渋墨塗り」です。

江戸方面から来た場合には、この門から中が箱根関所の構内で、西へ向う旅人はこの門の前で身支度を整え、関所の中へと入りました。

館内には当時の関所での取り調べの様子を再現した人形や、関所手形をはじめとする約1000点の資料が展示されています。

関所の管理は小田原藩が行い、番頭1人、横目付1人、月交代の定番5人、兵5人、足軽25人が配属されていました。
ちなみに、午前6時から午後6時までが門が開いている時間です。

箱根関所には常備付の武具として弓5・鉄砲10・長柄槍10・大身槍5・三道具1組(突棒・刺股・袖搦各1)・寄棒10が規定されていた。
が、ほとんどが旅人を脅すためのもので、火縄銃に火薬が詰めておらず、弓があっても矢が無かったなどのことが分かっている。

京口御門
江戸口御門の対面側にあります。
高麗門という形式の門で、その高さは6.1mで、大番所・上番休息所をしのいでいます。
屋根は外観は「栩葺(とちぶき)」「渋墨塗り(しぶすみぬり)」です。

京都方面から来た旅人は、この門から中が箱根関所の構内で、旅人はこの門の前で身支度を整え、関所の中へと入りました。

厩には5頭の馬がつなげますが、実際には2頭しかいなかったようです。

「出女」の衣服を改めているところ。
ちなみに、「入り鉄砲に出女」という言い方をしますが、ここ箱根の関所では「出女」の調べが重点的に行われたそうです。

遠見番所
足軽番所の裏手の丘に設置されたもので、船の通行が禁止されていた芦ノ湖や、東海道を監視していました。

遠見番所より箱根関所と芦ノ湖が一望できます。
建造物は上御番所・番士詰所・休息所・風呂場からなる「面番所」、所詰半番・休息所・牢屋からなる「向番所」、厩、辻番、高札場などが設置され、柵で囲まれていた。

また、関所裏の屏風山には「遠見番所」、芦ノ湖南岸には「外屋番所」が設置され、周囲の山林は要害山・御用林の指定を受け、そこを通過して関所破り(関所抜け)を行おうとした者は厳罰に処せられたのである。

矢場は箱根関所の杉並木側のすぐ隣、現在のお茶屋さんの広場のところにありました。
一部を発掘調査したところ、旧東海道から矢場へと降りる石段などが発見されました。

また、矢場は箱根関所の役人が弓や鉄砲の練習を行ったところで、箱根関所の一部とも言えるものです。

芦ノ湖、奥に富士山も見えるのですが・・・今日はガスが懸かっています。

箱根関所と恩賜公園との間に杉並木があり、また、恩賜公園の先にも杉並木があります

恩賜箱根公園駐車場、片隅に雪が残っています。

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箱根関所へのアクセス、行き方歩き方

箱根関所公式サイト

〒250-0521 神奈川県足柄下郡箱根町箱根1番地
TEL. 0460(83)6635  FAX. 0460(83)6383
小田原駅より箱根町行バス55分、箱根関所跡下車2分
箱根湯本駅より箱根町行バス40分、箱根関所跡下車2分