平清盛の別荘・雪見御所跡

わずか半年ながら、神戸の福原に遷都した平清盛。
清盛が描いた夢の跡をたどってみた。

今回は平清盛の別荘・雪見御所跡の碑、湊川上温泉。
一帯は雪見御所町という美しい名前が付けられている。

仁安3年(1168年)に出家した清盛は遁世生活に入り、福原に別荘である雪見御所を構えて日宋貿易拡大の拠点とした。

『山槐記』治承4年11月21日条に安徳天皇の「本皇居」を「禅門(清盛)の家、雪御所の北なり」と記している。

「雪御所」の範囲は現在の湊山町の南半が過半を占め、雪御所町より北側に屋敷建物があったと考えられています。

[平家の湯] 湊山温泉
天王谷の湊川上(みなとかわかみ)温泉は、神戸の名物の一つで、皮膚病・神経痛などに効用があるとされています。

平安時代の古記に雪見御所から北の「湯屋」に清盛が行ったとあるのは、この湯だとする説があります。
自邸から100mほど離れた、この温泉まで牛車(ぎっしゃ)で入湯に来たそうです。

1180年、福原遷都の頃の中山忠親の日記『山槐記』には、「本内裏より一丁のところに湯屋あり」と記されています。
これは、現在の湊川上温泉付近であり、たびたび平家一門が通っていたのではないかと考えられています。

天王谷のこの温泉は文禄5(1596)年の大地震で被害を受けたが、豊臣秀吉が正直屋寿閑に湯坪取立の朱印状を与えて復興させた。

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雪見御所跡へのアクセス、行き方歩き方

住所:神戸市兵庫区雪御所町2-1

JR神戸駅から市バス7系統「石井橋」下車すぐ