賀茂波爾神社(かもはにじんじゃ)で路次祭(ろじさい)

京都府

「御蔭祭」の続きです。
荒御霊が御蔭神社から下鴨神社に向かわれる途中、賀茂波爾神社に立ち寄られ、路次祭が執り行われる。
この地は古くから賀茂社の領地で、神が降り立つ・神奈備(かんなび)があった場所の一つ。

下鴨神社の境外摂社で、式内社。
波爾安日子神、波爾安日女神を祀る。
社名は、鎮座地側を流れる高野川かつて埴川と呼ばれていた事から、または祭神名から由来する。

哲学の道に沿って流れる白川疎水は北に向かって流れています。
北大路を越えたところで北西に向かい、最終的には西に向かって流れていきますが、高野川と交わる少し手前に賀茂波爾神社があります。
下鴨神社の境外摂社です。

下鴨神社の摂社の一つ「賀茂波爾神社」(かもはにじんじゃ)・・・別名「赤の宮神社」は11日、12日はお祭りです。

露天が並び地元の各町内の神輿が繰り出します。
子供の神輿が可愛い。

波爾井の御神水。
水を汲みにくる人もけっこういる。

立看板にはこう描いてある。
古代の山脊北部は、鴨社の神領地として当神社をはじめ数々の神奈備が所在したことはよく知られている。

当所から湧き出る清水を御供水として奉られていたことが有名となり、京洛では、波爾井の御神水、御薬水として広く信仰されている。

本殿東側の権九郎稲荷へと続く赤い鳥居の群れ。

高野川開墾歴史碑
高野川流域のこの地は、度重なる洪水によって荒廃していた。

江戸時代中頃、1671年、大坂の商人・豊後屋武野又兵衛は、後水尾上皇の修学院離宮行幸の際に、一帯の開墾に着手し近郊の農民らが入植した。
高野川堤には道路が付けられ、荒れ地は新田になり、新田村ができた。

御蔭神社を出発した一行は、午後1時ごろ、赤の宮神社に到着。

各自が持っていた神宝はここでいったんおさめられます。

拝殿では神事が行われています。

神事に続いて、舞楽「還城楽(けんじょうらく)」の奉納が行われる。
これは、蛇を好んで食べる中国の西域の人が、蛇を見つけ捕らえて悦ぶ様子を舞にしたといわれるもの。

舞の途中で舞台中央にとぐろを巻いた木製の蛇の模型が運び込まれます。
舞人がこれを見つけて大喜びし、その周りを回る。

今まさにヘビに飛び掛からんとする舞人。
愉快な舞だ。

蛇をつかまて喜ぶ舞人。

還城楽と言うのは見蛇楽が転じたとも言われ、中国西部の人が蛇を好物としていて、見つけて喜ぶ様であるとか、ヴェーダ神話で王が退治された悪蛇を見て喜ぶとか、何れにしても蛇を見つけて喜ぶ様を現しているようです。

その後御神霊は下鴨中通の公園で御神馬に乗り換えられて御本宮へと向かわれます。

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賀茂波爾神社へのアクセス行き方歩き方

住所:京都市左京区高野上竹屋町36 
TEL:075-781-0010(下鴨神社)

叡山電鉄「叡山一乗寺駅」より徒歩6分
市バス「赤の宮」下車、徒歩3分