境内には神功皇后がお腹を撫でて安産したという「月延石」があり、安産祈願の女性が多く訪れるそうです。
縁結び・恋愛成就の「むすびの木」、自己の罪、穢れを除く「解穢の水」もあります。
月読神社が京都へもたらされるにあったっては渡来系氏族、なかでも山城国と深く関係する秦氏が関わった可能性が強く、古代京都の神祇信仰や、また渡来文化を考える上で重要な意味を持つ神社であるといえます。
押見宿祢霊社遺跡碑
『日本書紀』によると、顕宗天皇三年、「月神」に「歌荒樔田」を奉り、押見宿禰がその祠に侍ったとあり、これが月読社の創始とされる。
祭神は天月読命(あまのつくよみのみこと)。
当初、月読社は大堰川沿いに建てられていたが水害のため斉衡3年に現在地に移されたという。
以後,明治時代まで押見宿禰の子孫である松室氏が代々の禰宜職を継いでいた。
そのため、月読社に押見宿禰を祀る社が建てられたものと考えられるが現在は存しない。
この石標は、押見宿祢霊社の跡を示すものである。
山麓の叢林に囲まれて本殿が鎮座している。
また本殿両側には末社が並ぶ。
現在の本殿・拝殿は江戸時代に建てられたものである。
祈祷殿
聖徳太子社 — 月読尊を崇敬した聖徳太子を祀る。
その云われから学問の神として崇められている。
聖徳太子が崇敬したと言われる「月読尊」とは、伊邪那伎命(いざなぎのみこと)の右目から生まれた、月の神で夜をつかさどるといい、 左から生まれた、天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神にあたり、鼻から生まれたという素戔嗚尊(すさのをのみこと)の兄神にあたる神である。
月延石(安産石) — 元は筑紫にあり、神功皇后が応神天皇を産む際にこの石で腹を撫でて安産したものと伝えられ、舒明天皇の時代に月読尊の神託によって当社に奉納された。
安産の霊験があるといわれている。
こちらは月延石のアップ。
安産の願いを書いた白い石が置かれていました。
「願掛け陰陽石」
左右、2つの石を撫でてご祈願下さいとの事
御船社 — 天鳥船神を祀る。
航海安全・交通安全の神。
神幸祭の前には、この社において渡御安全祈願祭が行われる。
自己の罪、穢れを除くといわれる「解穢の水(かいわいのみず)」
月読神社へのアクセス、行き方歩き方
住所:京都市西京区松室山添町15
阪急嵐山線松尾駅から徒歩10分
市バス「松尾大社前」 徒歩 10分
京都バス「鈴虫寺」 徒歩 10分