富田林寺内町は大阪中心部より約30分、近鉄長野線富田林駅より約400m南に位置する。
中世から続く寺内町の待ち割りを残し、日本の道100選にも選ばれた歴史ある街のタウンウォッチングが楽しめる。
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旧杉山家住宅
杉山家は、富田林寺内町の創設にもかかわったといわれる旧家のひとつである。
杉山家は江戸時代から明治時代にかけて、この住宅で造り酒屋を営んでいた。
旧杉山家住宅は、江戸時代中期17世紀中頃の建造である。
富田林寺内町の中でももっとも古い建築物とされていて、また現存する町家の中でも最古と考えられている。
1983年に国の重要文化財に指定され、また同年、富田林市が住宅を買い取り、解体修理工事ののちに一般公開されるようになった。
また、旧杉山家住宅は、明治時代に与謝野晶子らとともに活躍した明星派の歌人・石上露子(いそのかみ つゆこ、本名・杉山孝(「杉山タカ」の表記もある))の生家でもある。
その関係で、石上露子ゆかりの書簡やパネルなども旧杉山家住宅で展示されている。
奥谷家
屋号「岩瀬屋」さん
奥谷家は19世紀初期の築造で材木商をされていたのだそうです。
江戸時代の商家が軒を連ねる富田林市寺内町(じないまち)。
その中心部を南北に結ぶ延長約400メートルの城之門筋(じょうのもんすじ)は8月10日の「道の日」を記念した「日本の道百選」に選ばれた。
杉田家
当家は代々「樽屋善兵衛」と称し、もとは油屋を営んでいた。
善兵衛の名は天保14年(1843年)の村方様子明細帳に百姓代として載っている。
佐藤家住宅
当家は仲村家 (佐渡屋)より出て初代・藤兵衛(とうべい)が文政3年(1820年)にこの家を興した。
従って、屋号を「佐渡藤」と号し、2代目より佐藤姓を名乗った。
紅梅酒味醂の醸造を営み、現在も敷地内に多くの土蔵を残す
木口家住宅
当家の母屋の遺構は古風な面が多く18世紀中期の築造と推定される。敷地内には江戸末期の土蔵2棟と明治の離れ座敷と蔵が残っており、かつての繁栄が偲ばれる。当家は屋号を木綿屋(木綿庄)といいはじめは木綿商を営んでいたといわれるが、四代前より瀬戸物商に転じている。
妙慶寺
慶長8年(1603)の建立で真宗本願寺派。
興正寺別院
応永年間(1394-1412年)に毛人谷(えびたに)御坊に草創。
永禄3年(1560年)に京都・興正寺第14世証秀上人が現在地に移建。
富田林寺内町は、戦国時代末期の永禄3年(1560年)、西本願寺派興正寺第14世・証秀が、石川西側の河岸段丘の荒芝地を百貫文で購入し、周辺4ヶ村(中野・新堂・毛人谷(えびたに)・山中田)の「八人衆」の協力で、芝地の開発、御堂(興正寺別院)の建立、畑・屋敷・町割等を行い、富田林と改めたことに始まるという(興正寺御門跡兼帯所由緒書抜)。
現在も多くの町屋が残り、大阪府で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。
勝間家住宅は、江戸時代末期に仲村家により建てられた。
明治7年富田林町の杉山長一郎氏が買受け南杉山と呼ばれていました。
古くから寺内町の南の守りとして、高野街道の主要位置にあり、眼下に石川と金剛山を見渡せる景勝地で城塞化されていたそうです。
明治43年に勝間家が買い受け、現在に至っています。
じないまち展望広場
平成22年4月2日に開館しました「じないまち展望広場」は、寺内町の成り立ちを示す坂の地形や、伝統的な町家の活用を図ることを目指し、寺内町の東の拠点となる施設。
広場からは眼下に石川も望め、金剛山、葛城山、二上山が眺望できる数少ないスポット。
織田作之助
富田林の長姉の家に滞在して、名作を書いた。
「人の一生は偶然の連続である。偶然を敏感に感受して、必然に変えるのだ。」これが織田作の人生哲学だ。
大正2年大阪市内に生まれた作之助は、昭和22年、東京にて34歳の若さで亡くなりますが、その2ケ月前まで、富田林寿町の実姉、竹中タツさんのお宅(市立第一中学校の北側)に身を寄せ、当家の一室で、絶筆となる『土曜夫人』を執筆していた。
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杉山家に残る作之助コーナー。
ここは旧千早街道の出入り口でもあり、車が通れない階段のある急な坂道です。
二上山や竹内峠が見えています。
左が葛城山、真ん中のへこんだところが水越峠、右側が金剛山。
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富田林寺内町へのアクセス、行き方歩き方
大阪市内・あべの橋から近鉄・南大阪線で約30分、富田林駅下車。
徒歩約10分