紅葉の穴場 西教寺

西教寺は、天台宗総本山の延暦寺、天台寺門宗総本山の園城寺(三井寺)に比べ知名度は高いとは言えないが、天台系仏教の一派である天台真盛宗の総本山として、400か寺以上の末寺を有する。

西教寺へは徒歩で辿った、途中琵琶湖のビューポイントが沢山ある、晩秋の野にはススキが揺れていた。

総門をくぐると、参道の左右に計6か寺の子院が並ぶ、既に盛りを過ぎているが紅葉のトンネルとなる場所。
訪問してわかったが゜紛れもなく紅葉の穴場だ。

参道の正面突き当たりには勅使門があり、その左に宗祖大師殿、奥の小高くなった場所に本堂、客殿、書院などが建つ中心伽藍があり回廊で結ばれている。

山門の辺りはまだまだ紅葉が見事だ。

山門の右を見ると真っ赤な紅葉。

山門を潜り振り返る、見事な紅葉。

濡れた参道に散りモミジ、見事な風情を独り占め。

荘厳な風格を誇る本堂(重文)、739年建造、本堂・客殿・書院などが建つ中心伽藍は、回廊によってつながっている。

宗祖真盛上人廟への石段。

伏見城の遺構を移したという客殿、その内部の狩野派(かのうは)による人物・花鳥襖絵(ふすまえ)など、多くの見所がある。

元亀2年(1571)織田信長の比叡山焼き打ちによって西教寺が全焼、本堂・丈室・鐘楼・僧厨等が焼失した。

坂本城主となった明智光秀が、西教寺を菩提寺にしようとして、復興には特に心を用い大壇越となって、坂本城の陣屋を寄進して大本坊を再建した。

昭和33年に大本坊を改築の際、「天正年中明智公所造之古木」と彫った古材が屋根裏から出てきた。

明智光秀公と妻?子夫人の木像が安置されている、現大本坊は、昭和33年に完成されたものである。
昭和の木造建造物では、滋賀県内最大の建造物と言われている。

書院庭園、明治初期の作庭。

天正18年(1590年)、後陽成天皇は綸旨を発し、応仁の乱後、荒廃して廃寺となっていた京都・岡崎の法勝寺をその末寺である西教寺に合併させることとした。

法勝寺の寺籍は西教寺に引き継がれ、法勝寺伝来の仏像、仏具等も西教寺に移された。
寺の別名を「兼法勝西教寺」というのはここから来ている。

現在、西教寺客殿の仏間に安置される、秘仏・薬師如来坐像は、法勝寺の遺物とされている。

「兼法勝西教寺」という石標と駒札が見えている。

西教寺の護猿(ござる・・守りざる)・・西教寺の法難を救う

1493年、坂本の地で徳政一揆が勃発。

比叡山の僧兵たちが、西教寺の真盛上人が関わったのではないかとして、西教寺を襲撃してきました。
その時、本堂の鉦をならし続けて急を知らせたのが手が白い猿でした。

猿が真盛上人の身代わりとなって鉦を撞いていたのです。

その猿は日吉神社の神のおつかえであるとして、僧兵達はその場を撤退したということです。
搭頭の屋根瓦には猿が随所に置かれています。

勅使門へ降りる石段から見上げた景観、素晴らしい。
まさに紅葉の穴場にふさわしい。

辺りは城壁と見まがう石垣、もちろん穴太積だ。

散りモミジも見事。

一面モミジの絨毯。

勅使門脇の見事な紅葉。

十三重石塔は江戸時代前期の作で、鎌倉時代などの石塔より時代が下がり、粗雑な作りになっている。

時代が下がると、石塔建立の需要が大幅に増加した為、粗製濫造の傾向が加速される。

また、発注する側も塔を寄進する行為そのもの重視するようになり、石塔の優美な美しさが消えていく。

宗祖大師殿唐門前からのレイクビュー、正面に近江富士を配し、本来は枯れ枝が紅葉の枝のはず。

宗祖大師殿唐門を額縁に見立てる、見事な景観だ、紅葉が残っていれば最高の景観。

宗祖大師殿は、明治11年別派独立が公許されたのを記念して、宗祖真盛上人像を安置するため建立されたもの。

宝珠丸像、真盛上人は、紀貫之の末裔で幼名は宝珠丸。

母が地蔵菩薩から宝珠を授かった夢をみて上人を身籠ったのでこう名付けたと言われる。

門前にある沢庵禅師の碑、江戸時代の禅僧沢庵禅師(1573~1645)が、慶長19年(1614)5月頃に42歳の時、近江を巡歴し「石山行記」という紀行文に書かれている文で、沢庵禅師は京都を出発し石山寺、三井寺を参詣で、琵琶湖を船で坂本に渡り西教寺を訪れている一節である。

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西教寺へのアクセス、行き方歩き方

西教寺公式サイト

滋賀県大津市坂本5丁目13番1号
TEL:077-578-0013

JR湖西線『比叡山坂本』駅 下車、江若バス約7分(西教寺下車)、又は徒歩30分 ◎京阪電車『坂本』駅下車、江和バス約4分(西教寺下車)、又は徒歩25分

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