境内の1200体もの羅漢さんは、寺の復興を祈念して昭和54年から10年間、1200人の一般の参拝者自身の手によって彫られた。
愛宕山参道は古い家並みも残り風情のある景観が楽しめる。
一の鳥居と平野屋、目的地まであと少し。
愛宕念仏寺は嵯峨野では一番奥に位置するので嵯峨野めぐりの始発点として訪れるのがいい。
愛宕念仏寺付近の観光名所
化野念仏寺(800m ⇒ 徒歩10分)
鳥居本八幡宮(1.2km ⇒ 徒歩16分)
祇王寺(1.5km ⇒ 徒歩20分)
滝口寺(1.5km ⇒ 徒歩20分)
二尊院(1.4km ⇒ 徒歩18分)
宝筐院(1.8km ⇒ 徒歩21分)
清凉寺(1.9km ⇒ 徒歩23分)
大覚寺(2.2km ⇒ 徒歩26分)
直指庵(2.6km ⇒ 徒歩34分)
※距離、時間はおおよその目安。
8世紀中頃、称徳天皇により京都・東山、今の六波羅蜜寺近くに愛宕寺として創建。
平安時代初めには真言宗東寺派の末寺となっていたらしい。
すでに荒れ寺となっていた上に、近くを流れる鴨川の洪水で堂宇を流失。
廃寺同然を、醍醐天皇の命により天台宗の千観内供(伝燈大法師)が復興した。
千観が念仏を唱えていたところから名を愛宕念仏寺と改め、天台宗に属した。
この際いったんは七堂伽藍を備え勅願寺としての体裁を整えたが、その後は興廃を繰り返し、最後は本堂、地蔵堂、仁王門を残すばかりとなった。
1922年それらを移築して現在地での復興を目指すが失敗。
あまりの荒れように、1955年に天台宗本山から住職を命じられた西村公朝も、引き受けるのをためらったという。
それを清水寺貫主・大西良慶の「それだけ傷んでおれば、草一本むしりとっても、石一つ動かしても、おまえは復興者、復興者やといってもらえる。
わしも手伝ってやるから」(※)の激励で復興に取りかかった。
以来、仏師として全国を飛び回る傍ら、本堂、地蔵堂、仁王門などを整備した。
素人の参拝者が自ら彫って奉納する『昭和の羅漢彫り』が始まったのは、1981年。
当初は五百体が目標だったが、10年後には千二百体に達した(※西村公朝『仏像は語る』新潮社、1993年8刷、212頁)
苔がいい感じです、表情に癒されます。
多宝塔と1200羅漢。
本堂前にあるふれ愛観音堂に入ると、堂内にふくよかなふれ愛観音像が安置されています。
手垢で黒光りしている部位は皆さん共通に悩みを抱えている部位かな。
一体一体がとても個性的、カラオケでもやっているのかな。
一つとして同じ羅漢さんはなく、訪れる人々を和ませてくれます。
ほのぼのとさせてくれる素朴な羅漢。
草に埋もれて眠りたい。
帰路、チャノキを見つけた。
チャノキ(茶の木、学名:Camellia sinensis)は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹。
花は10-12月初旬ごろに咲く。
そのため「茶の花」は日本においては初冬(立冬〔11月8日ごろ〕から大雪の前日〔12月7日ごろ〕)の季語とされる。
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愛宕念仏寺へのアクセス、行き方歩き方
京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5
電話 075-865-1231
阪急嵐山線 嵐山駅から嵐電嵐山駅経由の京都バス清滝行で18分、「愛宕寺前」下車すぐ
JR京都線 京都駅から京都バス72番清滝行で60分、「愛宕寺前」下車すぐ