法金剛院のハス

京都府


この寺の起こりは平安時代の初めに右大臣清原夏野(なつの)が山荘を寺に改めたこと。

その後、大治5年(1130)に鳥羽天皇の中宮待賢門院(たいけんもんいん)が都の西方に極楽浄土を求めて壮麗な伽藍を建立し、法金剛院と号した。

ハスの名所として知られる。

待賢門院璋子(しょうし)は崇徳天皇と後白河天皇の生母でもあり、当時は全盛を誇っていた。

法金剛院には美貌の待賢門院と風雅な庭園にひかれて多くの歌人が集い、文化サロンのような様相を呈していたという。

かの西行法師(佐藤義清)は、当時、北面の武士であったが、身分違いの彼女を恋い慕い、妻子を捨てて突然出家し、漂白の旅に出てしまう程だった。

それほどまでにも男性の心を虜にする彼女の魅力とは何だったのか?

トンボを見つけました。

あの泥の中からこんなきれいな花を咲かせる。

ヒツジグサ、未の刻(午後2時)頃に花を咲かせることから、ヒツジグサと名付けられたといわれるが、実際は朝から夕方まで花を咲かせる。

ブッシュカン(仏手柑)の花。

インド東北部原産。果実は芳香があり濃黄色に熟し、長楕円体で先が指のように分かれる。
名称はその形を合掌する両手に見立て、「仏の手」と美称したもの。暖地で観賞用に栽植される。

境内に現存する浄土式庭園の一隅にある青女の瀧は日本最古の人工滝とされており、国の特別名勝に指定されている。

待賢門院の発願により林賢と静意の作と伝わる。

長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは ものをこそ思へ

第80番
待賢門院堀河

あなたのお心が、末長くお変わりにならないかどうかもわからないのに、ご一緒してしまいました。
わたしの心は、この寝乱れた長い黒髪のように乱れて、今朝はもの思いに沈んでいることです。

無垢なる魔性をもつ女と言われる。

瓦はハスの花かな。

関連記事


≪バスツアー/テーマのある旅特集≫クラブツーリズムお勧めツアーこちら!

法金剛院へのアクセス、行き方歩き方

京都市右京区扇野町49
075-461-9428

JR嵯峨野線花園駅から徒歩3分。
または京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅から市バス93系統で15分、花園扇野町下車すぐ