小早川水軍の拠点 三原城

小早川水軍は三原湾の大島と小島を石垣でつないだ海城で、天守台は大島の中心にあった。
また、小早川水軍の母港の役割も果たす海賊城でもあった。

臨海一番櫓址前方は、当時は海であった。

JR三原駅南側のペアシティ三原西館(三原国際ホテルなどが入居しているビル)西側に残る本丸中門跡。

濠はJRによって分断された北側の濠に通じ、海水を引き入れていた。

駅のコンコースに残る小早川隆景の名前。

三原城は永禄10年(1567年)頃に、小早川隆景によって整備が始められたとされる。

後に隆景は、現在の沼田川河口の三原湾に浮かぶ小島や中州をつないで、いわゆる砦を築き水軍の拠点とした。
これが三原城の原型を成したものと思われ、三原要害とも呼ばれていたようである。

元和5年(1619年)、福島正則が改易となった後、紀伊和歌山藩主浅野長晟の一門で筆頭家老の浅野忠長が紀伊新宮より入り、広島藩の支城として幕末まで利用された。

最盛期の構造は、天主台を北(陸側)に頂いた本丸、その東・西・南側に二の丸、そしてそれらの東側に三の丸と東築出、西側に西築出を設けた梯郭式の城であった。

さらには海に向かって船入りを開いており、郭を隔てる縦横の堀の重なりも加わると、満潮時にはあたかも海に浮かんだように見えるところから浮城とも呼ばれた。

明治27年(1894年)、山陽鉄道三原駅建設の際に、城地は駅用地に使用され、また石垣も糸崎港建設の用材として大部分が撤去された。

その後、東築出から馬ノ口の海側には、国道2号が敷設されることになり、これにより海からも遠く離れることになった。

現在窺われる遺構としては、天主台とそれを取り巻く3方の堀、駅の南側の船入櫓の石垣および、本丸中門跡・臨海一番櫓跡の石垣・堀を残すのみである。

この裾を引いた扇の勾配の美しい姿は群を抜きます。

しかも余人では真似るべきではないといわれた「アブリ積み」という特殊の工法は、古代の石積形式を400年以上経た今でも立派に伝えています。

天守台跡のむこうは三原駅新幹線ホーム。

昭和50年(1975年)の山陽新幹線開業では、同新幹線と山陽本線の三原駅(高架改良後)が本丸および天主台跡を貫いていることもあり、城地は寸断され現在の姿になる。

2004年度より天主台跡を囲む堀の周囲の景観を保存し、公園化する工事が進められている。

本丸跡。

船入櫓跡、城南東の小島に手を加えた海上の櫓で、瀬戸内海に面していた。

三原を代表する祭り「やっさ祭り」で披露されるやっさ踊りは、この城の完成を祝い、老若男女を問わず、三味線、太鼓、笛などを打ちならし、祝酒に酔って思い思いの歌を口ずさみながら踊り出たのがはじまりと言われている。

マンホールの蓋にも名残が残る。

「三原には過ぎたるものが3つある」という言葉があり他藩から羨ましがられた。

第一に三万石の居城に相応しくない規模の三原城、第二に月渓院に関係する徳川将軍家の「葵」の紋、第三に日光東照宮の修理を10日間で成し遂げた鈴木方衛(すずきなみえ)という家臣がいたということであると伝えられている。

月渓院については、なぜ徳川家縁の姫が外様である広島藩、さらにその家老職で既婚者であった浅野忠真へ側室としての輿入れが認められたか、月渓院が江戸城内において忠真に一目惚れをし、何度もなだめた末、どうしても曲げなかったので下賜という扱いで忠真に輿入れしたという。

また徳川家光の乳母であった春日局が、当時、小早川秀秋の補佐役であった夫・稲葉正成と共に三原城で過ごしていたため、この輿入れに深く関与したと考えられている(また、江戸幕府の「一藩一城」の方針にも関わらず、大名でもない広島藩の一家老の居城の存続が認められていたのは、春日局および月渓院に縁があったことが大きな要因であったとされている)。

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三原城跡へのアクセス、行き方歩き方

広島県三原市城町

JR山陽本線、三原駅下車すぐ。駅が天主台の上に建っている。

天主台跡へはJR三原駅コンコース内からのみ入ることができ、通路は朝6時から夜10時まで開いている。
入場券は不要である。

舟入櫓跡は市の港町公園となっているので常時見学できる。

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